2008-01-01から1年間の記事一覧

わが道を走る人

早くも11月。今年も残すところ2ヶ月ですか。 武漢大学の中国人の先生のところに届けるものがあって行き、その帰りにマッサージに寄った。雨の街角、マネキンは温かそうなコートを着て、靴屋にはブーツが並んでいる。 早めに終わるということで私が最後のお客…

みかん・きんかん・音感

四川省のみかんにオレンジミバエが繁殖したとかで、食べてはいけないとの情報が流れたが、湖北省のみかんは大丈夫だそうです。四川省は今年様々な被害に見舞われ当事者の苦労はいかばかりか。 みかん忌避が、今年の湖北省の豊作のみかんの売れ行きに影響して…

「千年の祈り」

雨は物憂いいたみにも似て…。荷物が届いていますよと促されてキャンパス内の郵便センターに取りに行った。夏に帰国された某老師がお菓子やコーヒーなど送ってくださったのだ。宝船。箱を開けて嬉や、ご当地の和菓子。さすが一粒に込められた丁寧さが違う。感…

思いを致す

2年前お部屋の掃除に来てくれていたシャオリュウが「後勤集団10周年記念演芸会」のチケットを取ってくれたので今夜見てきた。後勤集団とは大学内のホテル・食堂・スーパー、施設設備を管理・運営(経営)する組織。10周年のお祝いだから、清華大や北京大の後…

教師の仕事

中国の外交官養成のための大学外交学院の大学院に合格した4年生のJ君から丁寧なお礼のメールをもらった。 学生に願うは、日中の交流の場で教養人として恥じない日本語力と広い視野で物を見てもらうこと。言葉を教えながらも、その下に込めて授業をしているも…

うその見つけ方

昨日お昼、博士課程先輩たちと指導教官の4人で創業街のピザのお店に行った。わざわざ「西洋料理店」へ行ったのに、皆さんのオーダーはやや洋風ともいえなくは無いが中華のセットメニュー。イタリアから取り寄せた窯も、武漢には珍しい素敵なお店の雰囲気も偉…

雨の色

朝、中国語の勉強に行き、そのまま空き教室で課題の薩丕爾の「語言学的科学地位」という論文、つまりEdward Sapirの”The Status of Linguistics as a Science”を読んだ。古典的なものの一つ。英語ですよ。最近読むのは中国語だったから、回路がつながらない…

ニュース尽くし

このところ気温28度もある武漢。昨夜は今日の6時間分の授業の準備をしてベッドに入ったが暫くして暑くて目が覚めた。と、なんだかおなかがすいてしまってみかんを食べながら、たまった新聞を読んでしまった。そんなわけで、拾い読み少々。 1.亀山テレビ塔新…

平凡好人

映画監督の謝晋監督が亡くなったそうです。享年85歳。 追悼のつもりで監督の「牧馬人」を見ながら書いています。また、以前、この謝晋監督のことをブログに書いたことがありますのでよかったらご覧ください。「謝晋と幾米」 今日は疲れて仕事もはかどらない…

もとの一歩

遠足に出たくなるような秋空。寒くも無く暑くもない。午後になってやっと風邪が抜けてきたかなと思える。 午後、武漢ホンダからM副社長ご一行4名の方が日本語学科にお見えになり、ホンダ中国人職員の日本派遣事前日本語研修についてご相談があった。これは先…

熟成

今夜から一年生の日本語の授業も始まった。先週末、雨の中、友達を連れて武漢を歩いたので、やや風邪をひいたので仕事第一にとこのところ休息をとっていた。友人はヒューザーの弁護団に入るような、お金儲けに走らない弁護士。土曜の雨の後は、青空に恵まれ…

時に之を習う

午前中4時間もある中文系の院の「西欧言語学理論」の授業にでた。休み時間、中国語の「着」や「過」はアスペクトではないか、であれば「詞尾」ということもでき、これらの使用が拡大している現在、グリムの「言語発展三段階論」の3つ目の仮説は中国語におい…

今夜の幸せ

夕方宿舎に戻ると、アメリカ人の先生二人が立ち話。ハーイと言って立ち去ろうとすると、女のR先生が、最近お香か何かいい香りがするんだけれど、なにか炊いている?といわれるので、いいえ特別にはなにもと答える。東京の家ではユーカリやサンダルウッドなど…

新居へ

披露宴が終わって日本語科研究室の先生方と皆で新居に行くことになった。これもひとつの風習だそうだ。 キャンパス内の教職員アパート。金木犀の花が黄色に香り、戸口では朝、新郎が迎えに行って爆竹を鳴らした後が赤くはじけて散らばっている。 部屋は2階…

百年好合

招待状に書かれた時間は11時18分。8の音が‘発’と聞こえ縁起が好いという。連休最終日の今日は0先生の結婚式だった。中国ではこの国慶節の休みに結婚する人が多いので、ここ1週間はリボンと花に飾られた車をたくさん見かけた。 湖畔の赤いホテル。章さんは露…

東湖の岸にて

湖を薄墨色にして雨が降る。雨は肩や足を濡らして容赦ない。東湖の傍でタクシーを待つ。人を見送って一人たつ、湖の岸。 昨日の夕方から、上海のりけん老師とその相方さんが湖北の旅の最終目的として会いに着てくださった。今日のお昼は湖の傍のレストランで…

沙湖へ

10周年行事出席のために上海から戻ったマイクロソフトのS君と、院に進学した虞姫といっしょに、Cさんの勤める武昌区役所の出先機関に行ってみることになった。 大学からタクシーで29元40分の場所。がらんとした窓口は出生届先(計画生育)とか、老人サービス…

休日のとなり

音楽チャンネルからトゥーランドット。日本の友人も帰国し、静かに、冷え込んできた夜。 昨夜はプロジェクトに参加した武大の院生たち、先生方を日本側が招待しての食事会だった。東湖に面した青蓮大飯店。お金には使いどころというものがある。気温の下がっ…

見える声、見えない声

渋滞のひどい街を今日は朝は、友人の社区住民のヒアリングを手伝って通訳するため移動、いったん大学に戻って夜は、呼んでいただいた武漢市第59回中国成立祝賀招待会に出席のため漢口へ行った。高速道路高架橋工事が災いし、車が動かない。行きは1時間45分を…

びっくりしたなぁ

先日の日中環境調査プロジェクトの視察で到着予定の友人が、上海で3時間、足止めになり、迎えに行った武大の学生さんもまた武漢天河空港で足止めのまま、夜が更けている。午前中はこれと別の交流の橋渡しがひとつあったが、夜は連絡が来るまで社会学科の聴講…

一日一冏

今日は別の中文系の別の教授のサロンに行って来た。尉遅(ユーチー)教授のところは日曜日にも勉強されるのだ。 「中国語史データ構築のための漢字バンク開発」という計算言語学のお話で、すでに1.金文図片字庫 2.今昔文字鏡 3.華東師範大小篆字庫 4…

朋あり北京より来る

eco

自転車で昼、帰宅しようとしたらやや早口で「劉○です・・・」と電話がかかってきた。「北京の…。」とっさに誰か思い浮かばない。「中国科学院の…。」あ、先日も書いた日本の環境学者の友人のお弟子さんだ。 プロジェクトの中国語訳や北京などでのお世話はい…

1年たったんだ。

いつまでもかまどの暑さでゆで卵の私。夜の帳が下りる頃にはやっと涼しくなる。 夜、指導教官のサロンがあり、修士、博士ほぼ全員揃って自己紹介。サロンというのは、日本のゼミみたいなもので、論文の中間発表だったり、一人が選んだ論文について議論しあっ…

瞬間

美しい月の夜も終わって、また慌しい日々が始まった。今年から中秋が休日となったため、今年は伝統行事を祝う雰囲気がまたいっそう濃くなったことを感じる。 そんな時期に武漢大学の社区でゴミ分別の活動を行った博士・院生の姿がネットで紹介された。記事に…

幸会・幸会(シンホイ・シンホイ)

コンコンと音がして、ドアを開けると今年の卒業生Cさん。やはり初任給でご馳走してくれると言う。借りてきた修論を読もうかとぼんやりしていた午前の時間だったが、シャワーを浴びるのを待ってもらって、街道口にある「風波荘」という武侠ワールド仕立てのレ…

秋の姿

明日から3日間「中秋節」の休みということで、お祝いの言葉などをもらう。私も中国人の友人たちに清朝末の女性革命詩人、秋瑾の詩をもじって送った。小住華中, 早又是中秋佳節。 爲籬下黄花開遍, 秋容如拭今夜は3年生のクラスと堕落街へ遊びにいくことにな…

あなたってもしや・・・

ここ数日暑い日が続いて武漢の9月は侮れないなぁと茹っていたが、夜になって涼しい風が吹き始め、森がざわざわ言っている。 今日は教師節で、夜は中文系指導教授を院生・博士が囲んでお食事会が行われた。年々派手になるようで、大きな花束、お酒、月餅のプ…

七零社区

専門の名著を読んで論評という課題の本の中味が濃すぎて終わらない。要約はすでに1万字を越え、今週は相当これに時間を費やしたつもりだけれど。一方で今週は湖北省日中林木育種センターの閉幕式にも呼んでいただたり、また何人かの中国人の友人とも様々な…

life]一個の「愁い」

道に分け入れば、道は険しくなる。本来の仕事、日本語科依頼のもの、知人のお手伝い、中国語も最高の級を目指すとなるとそれはそれで時間を使わねばならないし、友達、親しい人のためにも時間を使いたい。 午後、用事があって外事処に行くと、「それから」と…

王の帰還またもや雨。

お昼、6月に卒業して武漢の南方航空に勤めるO君が大学に戻ってきて、約束どおりご馳走してくれた。卒業の時、「初任給で先生にご馳走します」と言ってくれていた。その気持ちが嬉しく受けることにしていた。初任給って一度だけだもの。 そのとき、「彼女が大…