王の帰還またもや雨。

お昼、6月に卒業して武漢の南方航空に勤めるO君が大学に戻ってきて、約束どおりご馳走してくれた。卒業の時、「初任給で先生にご馳走します」と言ってくれていた。その気持ちが嬉しく受けることにしていた。初任給って一度だけだもの。
そのとき、「彼女が大学院にいるのだから、ついでに会いに来てね」と言ったら、「ついでではありません。先生に会いに行きます」ときっぱり言ってもいた。でも、やっぱり3人だったわ（笑）。
2人の縁は05年末、初めて企画した日本語科忘年会で、「覇王別姫」の項羽と虞美人を演じたことに始まるので私は縁結びとも言えそう。

ところで、史記やその他史書の中で虞姫は自殺を図らず、四面楚歌の中、逃げて行方が知れなくなったとなっているそうだ。京劇の有名な場面などのように自殺する女性像に作り上げられたのは唐の詩あたりから。自殺させてしまう文学的加工って、女性像の拘束。後を振り返りながら、こけつまろびつ必死に逃げるほうが人間らしい。

ま、それはさておき、現代の大王と虞姫は幸せな未来を築いていくことでしょう。ご馳走様〜。