命綱2

今朝、やっと新しいエアコンの取り付けが済み、お部屋が暖かくなりました。

今度は、いかにもエアコン取り付け業ですという人たちで少し安心してみていることができました。もちろん外の作業は同じく危険です。でも太い命綱が胸・肩・腰と回っていてその反対側をを家の中にいる人が腰に回して装着しています。(私が引っ張っておかなくても大丈夫、ほっ。)

その綱のことなんと呼ぶんですかと聞くと「保険帯」と答えてくれました。
私のことを上海人でしょうというところから、いろいろとお話。

いいえ日本人です。
へー、日本人もテレビの中の日本人と違うね。
まぁあれは70年以上前の戦時下の日本人ですから。
そうだよね。戦争の時だから互いに殺しあう。うーん、でも今の日本人でも、お客さんみたいに優しくなくて、感じの悪い日本人にあったことありますよ。

ー会った人がその国の印象として残る。

予定より30分早く、朝8時半にきたので、お化粧はもちろんしてないし、頭もボサボサ。そのぶん笑顔で。

中小企業の社員構成は大体、中国では地縁でなっていることがほどんどだから聞いてみると果たして、部屋側の中年のおじさんに対して寒風にさらされ危険な足場で取り付け作業をしているのは、同じ江蘇省煙城市出身の若い人。慣れているとはいえ、怖いだろう。本当に頭が下がる。

取り付けが終わって点検。若い人は、作業で出た大小の屑をちゃんと捨てて行ってくれた。おじさんは、無事終了したことを大家さんに電話で連絡。後片付けもちゃんとしたから、いい評価をつけといてくださいよと念を押している。

なんでもネットショップで買う時代になって、電化製品もそうだけれど、必ず商品自体の評価と配達や、作業があれば作業の評価までその商品に対して書き込むことができる。私自身物を買うときにはそれを参考にしている。だから、評価は購買の命綱。

大家さんが連絡してきたので、とても勇気のいる仕事、いいねを押してあげてくださいと頼んだ。

工事の人たちが帰っていこうとするので、丁寧にお礼を言って、おじさんに聞いたら、若い人は親戚の子なのだそうだ。中国の地縁血縁は本当に強いと思う。

預かった親戚の子なら、しっかりと綱を握ってくれるでしょう…。

一件落着。これで、家でもちゃんとお仕事できる、よね。