幸会・幸会(シンホイ・シンホイ)

mklasohi2008-09-13

コンコンと音がして、ドアを開けると今年の卒業生Cさん。やはり初任給でご馳走してくれると言う。借りてきた修論を読もうかとぼんやりしていた午前の時間だったが、シャワーを浴びるのを待ってもらって、街道口にある「風波荘」という武侠ワールド仕立てのレストランに行くことになった。
店は入るなり幸会・幸会(シンホイ・シンホイ)(お目にかかれて幸せ)と手を合わせて、武術の試合のように迎えてくれる。メニューやお箸、ご飯にいたるまで、武術の技や、関連の専門用語で、最近、地方に行ってもひどい方言でなければそう聞き取れないと感じることはなかったが、この世界の言葉は我輩の辞書には全くなく「???」。ウェイター(服務員)さんでさえ「小二」、ご飯(大米)は「暗然消魂飯」だもの。
金庸ファンの方はいってみると面白いかもしれませんね。金庸武侠小説は何度もテレビドラマ化もされ、絶大な人気を博し、これを読んでおくと多くの中国人と話題が合うと聞いていたが、そうなのかもしれない。
Cさんは今年、湖北省の公務員試験をパスして武漢市に採用された優秀な人。体操のオリンピック金メダルの楊威は華中科技大学(名誉?)院生だが、05年に彼が大学に来たときにも、学長ともども、学生代表としていっしょに植林をしたそうだ。
2年間は武昌のいわば区役所出先機関で働き、それから市の仕事に移るそうだ。今は「文明武漢市づくり」の広報活動をしている。科挙の国だから、写真を見せてもらったら、出先でもまるで白亜のお城のよう。昼休みはなんと3時間あるそうだ!今度時間がとれたら近くを案内してもらうことになった。
彼女は優しくて心が強い人でずっと仲良し。きっと市民のためにいろいろな知恵を使って働く人だろう。彼女が女性初代武漢市市長になるのを見届けたいなぁ…(笑)。
ところで帰りに群光広場によったら、「ベアード・パパ」が無くなっていました。残念至極ナリ。