百年好合

mklasohi2008-10-05

招待状に書かれた時間は11時18分。8の音が‘発’と聞こえ縁起が好いという。連休最終日の今日は0先生の結婚式だった。中国ではこの国慶節の休みに結婚する人が多いので、ここ1週間はリボンと花に飾られた車をたくさん見かけた。
湖畔の赤いホテル。章さんは露天のガーデン式だったが、今日は室内。普段もきれいな人だけれど白いウェイディングと赤いドレスのお色直しは生涯で一番美しい日にとてもよく似合っていた。
日本の結婚式との大きな違いは列席者ほぼ普段着に近いこと。また、円卓に瓜子(クワーズ)と呼ばれるひまわりの種や飴などが置いてあって、待っている人がバリバリ食べている(テーブルが散らかる)こと。新郎へ娘が手渡される感動のシーン、0先生のお父さま、何気に縞のポロシャツというラフな格好でしたね。
翻って、各テーブルに分配されたバラの花びらにヒマワリの種が混じらないか心配している神経細かい日本の私。礼服こそ着ていないが、一年に2度ぐらいしか着ないスカート姿で晴れの日を祝った。
ケーキ入刀はなく、ワイングラスの塔にワインを流し込んでいくのが2人の仕事。腕を絡ませて相手のグラスからお酒を飲む儀式は伝統だそうだ。双方のお父様から列席者へご挨拶。忙しい中を来てくださった御礼、心行くまで飲んで食べていって下さいといった内容。
来賓挨拶は、それぞれの一番偉い上司だけが行う。新郎側は武漢・中国科学院の所長。新郎の研究に秀でたこと、文武両道に高い素養がありよき男性であること。新婦側c教授は新婦の教師としての責任感の高さ、研究の成果、人となりの優しさと可愛さそして、優秀な2人は百年好合(100年のお似合い)と締めくくられた。これは日本の祝辞と似てますね。
キャンドルサービスではなく、それぞれのテーブルには新郎新婦がお酒を乾杯に回る。度の強い白酒(バイジュウ)だからそんなに飲めるかと心配したら、20テーブルも回るのだから、中味は実は水なのだそうだ。

そしてもうひとつの大きな違いは、お開きが三々五々食べ終わった人から帰ってしまうことと、引き出物は手のひらサイズの箱入りチョコだけということ。引き出物ほしさに列席するわけではないので、贈ったお祝いがそのまま使われるやり方に異議はない。わたしは300元、紅包(ホンパオ)と言って赤に金で文字の書かれた封筒に入れた。レイト換算ではなく、物価の感覚でで3万円ぐらい。
3年半お世話になったO先生だ。新郎のGさんと3人で3年前0先生の日本留学直前に一緒にコンサートに行ったことがある。先生がなぜ日本語を学んだか、聞いた美しい理由も胸に去来した。あわせて是非お読みください。
電撃結婚もあるが、双方仕事を持つ身で離れ離れになって、長い時間を付き合うカップルも多い。「距離産出美(距離が恋愛の美を生む)」という言い方もある。新郎に「総算放心了(やっと、ほっとしました)」と笑うと新郎Gさんも笑っていた。