新居へ


披露宴が終わって日本語科研究室の先生方と皆で新居に行くことになった。これもひとつの風習だそうだ。
キャンパス内の教職員アパート。金木犀の花が黄色に香り、戸口では朝、新郎が迎えに行って爆竹を鳴らした後が赤くはじけて散らばっている。
部屋は2階の3LK。外からは古い建物だが心地よく内装が施され、寝室は赤いカバーの上にお人形そして、お客さんのために布団の上にピーナツや棗が乗っている。それぞれ、子どもが早く生まるようにという意味だそうだ。
窓に張られた双喜は、冷蔵庫にもTVの上にも、部屋の扉にも。赤い色からは目出度さや元気が飛び出してくるようだ。ご主人の兄嫁さんがかいがいしくお茶を出してくださったり、棗やお菓子を進められる。
50代の助教授たちが、自分たちの頃は家具をそろえるのに800元だったとか(今ではこのインテリアだけて2−3万元かかるそうだ)、80元で手作りし、ペンキの臭いに喉をいためたことを思い出すとか、式どころか写真一枚もないなどと言って隔世の感に笑いが零れた。                              

ひときわ芳しきは新郎から贈られた真っ赤な99本のバラの花束。
ウェイディングドレスもよかったけれどやっぱり結婚記念アルバムのチャイナドレス姿、才色兼備、本当にきれいですね。
O先生、Gさん末永くお幸せに。