2007-01-01から1年間の記事一覧

Old Wuhan

漏屋更遭連夜雨。雨漏りのする家に連夜の雨(泣きっ面にハチ)という諺があるが、昨日の朝、寝坊をしていたら、台所から滝のような音。錯覚だろうとまた眠い体をベッドにもぐらせたが、喉が渇いて、台所のドアを開けた。果たして、台所にある洗濯機の上に滝…

影絵の向こうの西安

昨日から宿舎にも、やっと暖房が入った。東北4省以外は11月15日が暖房解禁日なのだそうだ。西安は武漢よりよほど寒くて、耐え切れず厚い下着を買いに走った。 さて、西安の旅(たぶん)最終篇は記憶の底に焼きついた絵のこと。それは、最初の晩に武漢から移…

徒手空拳-西安

おそらく西安最後の写真は右のものになるはずだった。最終日に西安外大の宿舎を出て泊まった「永寧宮大酒店」、窓からは城内を囲う城壁と南門が眺められる。外観とロケーションから泊まってみたくなって院生Wさんのお兄さんに取ってもらった。やや贅沢480元。…

霧の中のお別れ

これは本来見るはずのなかった昨晩の西安駅です。昨日、霧のため、飛行機が飛ばず、急遽、夜汽車に切り替え、14時間揺られて、今日お昼過ぎに戻ってきた。今夜の大1の授業に間に合わせるためだ。書いてしまえば2行で事足りるが、真っ白な霧の中、飛行場でお…

ちょっと勉強して観光します

あしたから西安に行ってきます。迷っていた学会ですが、今日明日が運動会になったこともあり、勉強してくることにしました。会場は西安外国語大学。今回は、今年武漢から西安に移られた日本人の先生ともお目にかかれる予定でそれも楽しみ。 そんなわけで、ち…

復活!

昨日、今度の討論用の論文に目を通していて、倒してしまった!コーヒーを。パソコンに!きゃー。 パソコンの達人S君に「如何すべき?」と電話すると、やはり機械に影響がないか調べてもらうべきと言う。任せっきりでは申し訳ないから一緒にキャンパス内の修…

秋の東湖ウォーク

昨日、武漢のインターナショナルウィメンズグループメンバーを中心とするチャリティーウォークに参加してきた。今年は東湖にそっての8mile、起点は楚人観光島、それからビーチ、磨山の前を通って八一水浴場で折り返して、ファイナルは碧波賓館近くの芝生の上…

おばさんの「りぼん」

気持ちのよい青空だった。午後は裏山に登って秋が色を染めて行く風景と遠くに湖を見渡したかったが頼まれごともあり、窓の中から光を眺めて終わった。 中国では親しさと比例して、相手に対する親切度が増すと聞くが、最近、これがそうかと思うことがあった。…

生命の樹

eco

部屋がブロードバンドになったのはいいが、大学の教育ネットでなくなったために、図書館の電子雑誌の論文などは計算機センターへ行って見るしかないことがわかった。急に気温が下がり、やや風邪気味の今日は諦めた。 夕方、上海の易解放さんから久しぶりにメ…

絵葉書の中の母国

急に秋が深くなってすずかけの木は黄色に染まり、雨が道に黄色や茶色の落ち葉を貼り付けて行く。出かけて行くときコートを羽織ってもまだなお寒かった。 昨日、日本人の方からお土産・柿の葉寿司を頂いた。夜、けんちん汁のようなものを作って一緒に食べた。…

インタビュー

夕方、校内雑誌の記者のHさんに先日の取材記事の載った雑誌が出ましたと連絡をもらった。丁度食事に出ようとしたところだったので一緒に食事をすることになった。 中国の習慣だとあまり料理が少ないとよくないので一応料理を3つ取り、日中の習慣などを話し…

一人の賑やかさ

さっきまで寮の留学生寮からアジア・アフリカ音楽が大音量で音楽が流れて来て、そのあまりの音量に何をやるにしても集中力が途切れっぱなしだった。今夜は留学生のお祭りか何かだったのでしょう。大きなコミュニティの中に住んでいることを改めて思う。 午後…

余秋雨と張之洞

蟻の入り込む隙間もないようなスケジュールだったので、昨日の夕方、月に向かって飛び立った女神の発射(嫦娥1号)を見逃した。 また、あまり大学のHPをチェックしないので、とんと疎くて10月20日に著名な散文家・余秋雨が講演に訪れたことを知らなかった。…

変更可能

指導教官のサロンで討論するために渡された「英語を母語とする中国語学習者の誤用分析」の論文を読んだ。今年5月発行の中国の応用言語学雑誌に掲載されたものだ。 2つほど問題を感じたので討論に加われると思ったが、明日に変更になった。慌てて読んだ朝は…

りけん老師とフリーペーパー

夏にウルムチにいるときだった。上海のフリーペーパーの編集者の方に、武漢について書いて欲しいとメールをいただいた。 上海で日本語教師を(も)しながら、雑誌の編集、アーティストへのインタビューやライブシーン取材でご活躍中の「りけん老師」だ。地方…

BBQ日和

昨日1年生恒例のBBQに参加した。森林公園のバーベキューエリアで一緒に肉や野菜などを焼くシャオカオを楽しむ活動だ。大学の裏山とも言えるぐらいの場所で、自転車でも30−40分ほど。去年のことが3ヶ月前ほどのことに思える。BBQ日和で大勢の人たちでごった返…

頼れる味方

この間、PCの修理に出したとき、何か部品を抜き取られる恐れもあるからとS君が2時間も修理屋さんで見張ってくれていたのだが、やっぱりやられたのか、拡声器に繋げば音はでるが、PCから直接音が出なくなった。声を無くした私の哀れなカナリア。 その代わりで…

唐人相撲

午後、中南民族大学に学生7名と一緒に行った。日本から来られた文教大学名誉教授T先生の「狂言と京劇」と題されたご講演を聴くためだ。T先生は能・狂言、古典文学の研究者でしかも野村万氏のお弟子さんでもいらっしゃる。能・狂言の歴史及び京劇との共通点を…

地図に残る仕事

昨日は長江にかかる武漢大橋が50年前正式に開通した日、50歳の誕生日だったそうだ。ダーチャオ、イーチャオ(一橋)とも呼ばれ武昌と漢口を繋ぐ大事な橋。ロシアの技術協力によって建設されたもので、武漢市民に愛されている。 私は実は日本の援助によって建…

「学食でご飯を食べる人」

2年前の夏、ハルピンのZBさんの家に約1ヵ月滞在した。そのZBさんも今は院生。彼女の金曜日の授業を受け持っている。彼氏が武漢に来たからと再会することになり、彼女が今住むマンションの前で待ち合わせた。 2人で反対側のバス停で待ってくれたが自転車で出…

夜の牛肉ラーメン店

街に出た帰り牛肉麺の店に寄った。ちいさい間口の、テーブルが6つほどの店。入るときにはやや勇気が要る。 注文すると寝かせてあった生地の小さい塊をとって揉んで伸ばしてくれる。1本が2本、2本が4本…2の倍数の束が大なべに放りこまれて茹でられる。あつあ…

秋この頃

知人から頼まれた翻訳とか、共著の論文に加筆など、正式な中国語を書くこともでてきた。話し言葉では敬語のようなものが殆どない中国語も書き言葉は特殊で難しい。 ところで中国に留学・滞在中のさまざまな出来事をつづってこられた方のブログも、帰国し時間…

仕事ときどき研究

夜、指導教官のサロンで修士論文の一回目の中間発表会(開題)があった。実は先生は文字、修辞法が本当のご専門だから、「説文解字」などをやる人が殆ど。説文解字の「示部」や「犬部」「髪部」などだ。それはそれで中国人の認知的な面を知ることができるか…

ナタ王子

秋の虎がよっこらしょと腰をあげ、10度以上気温が下がった。青空で気持ちがよかったが、8時からの授業は、上着を羽織っていった。今日から大1の授業も始まった。 昔、先輩日本語教師の「同じコースを持つときは、新しい課題を自分に与えている」という言葉を…

秋老虎(チィウラオフー)

中国では立秋を過ぎてから35度近い炎暑が10日ぐらい続く天気を「秋老虎(チィウラオフー)」と呼び、普段は9月頃に現れるようだが、この連休はまさに、秋老虎がのんびり堂々と居座ったような、中国三大釜戸の一つ・武漢の面目躍如の暑さだった(あつー)。バ…

準備下班

昨日、日本から先月末帰国されたC教授にO先生とご一緒に食事をご馳走になった。「発表もあり大変な5ヶ月でした」と。神保町、三省堂、紀伊国屋、八重洲、書泉…本屋の話。先生の散歩地図。日本語の凡人社には迷ってたどり着けませんでした、ということ。そう…

天籟(てんらい)ホテル

思いもかけない天籟(自然の)ホテルに泊まってきた。 10日前のこと、久しぶりに武漢大学日本語科卒業生のK君から携帯にメールをもらった。彼は、2年前武大の先生方と黄山に登った仲間だ。1年ぐらい会ってないので国慶節にはご飯でも食べに行きましょうとい…

連休2日目。

やや肌寒い。 昨日、学内雑誌のインタビュー原稿が送られてきて、チェックして返した。するとその新聞学科院生記者の方から、日本人に会ったのは初めてで以前の日本人のイメージが変わり、日中の未来への希望を感じるという内容のメールをもらった。よかった…

80年代のかけらを探して

29日夜、武漢劇院で上海バレエ団「白毛女(はくもうじょ)」の公演を見てきた。さすが上海バレエ団、踊りの技術も表現力も高く、陶酔の2時間だった。 古典的革命バレエといわれる「白毛女」は40年前、ある地方にあった民間伝説を元にし、毛沢東の妻・江青が…

駟馬難追

いろんなことが大挙してやってきて何から書いていいのやら時間もない状態。一番卑近な例は、午前中振り替え授業が終わって戻るやいなや、頼まれていた大学内の雑誌の記者からインタビューを受けたこと。 博士課程の仲間に頼まれたのでハイハイと引き受けたが…