頼れる味方

この間、PCの修理に出したとき、何か部品を抜き取られる恐れもあるからとS君が2時間も修理屋さんで見張ってくれていたのだが、やっぱりやられたのか、拡声器に繋げば音はでるが、PCから直接音が出なくなった。声を無くした私の哀れなカナリア。
　その代わりでもないが、S君が優れもののソフト「金山詞覇」を入れてくれた。中英辞書ソフトで、PC画面上の英文/中文どちらでもわからない単語があると、カーソルを置くだけで意味はもとより発音が簡単に聞ける。なんと、幸せ！
　初めて中国語を勉強し始めたとき中国語新聞を開いて”中国語ができるということはこの一面に広がる漢字が全て中国音に置き換わらなければならないということだ！“と目眩がする思いがしたが、それが難しい漢字音もらくにわかるのだ。
語学学習ツールはもう＜やんなっちゃう＞ぐらい発達している。一つひとつ辞書を引きひき目をこすったあの日はなんだったのか…。わたしのカナリアは拡声器を通さないと鳴いてくれないが、繋げば一つ一つゆっくりと囀ってくれる。

　歌声を放ちて、囀り止まず―放開歌喉、囀鳴不止