ちょっと勉強して観光します

あしたから西安に行ってきます。迷っていた学会ですが、今日明日が運動会になったこともあり、勉強してくることにしました。会場は西安外国語大学。今回は、今年武漢から西安に移られた日本人の先生ともお目にかかれる予定でそれも楽しみ。
そんなわけで、ちょっと西安チェックしていると「西安の観光局」というサイトの日本語が面白い。「寄宿します」、「観光して記念します」、「西安に近づこうとするあなたは…完璧にひろく振動してため息をつこうとします」…!
これは中国語版を自動翻訳機にかけ日本語版として掲げているせいだ。
怪しい日本語ながら、翻訳機の精度は上がっている。文法、語彙はかなり置換されていて、表現方法の違いがかなり高い壁のよう。日頃、添削する学生たちの作文とも似ている。中国語の端正かつ文学的表現が、しばしば大袈裟で意味不明な日本語になる。
中国語の書き言葉は,古典、方言、外来語を栄養にして語彙を増やしていると言われているが、中でも古典をもとにした簡潔な4文字熟語に精錬されている。例えば「烏雲満天」−黒雲が空に垂れ込める。烏の雲ですから、日中の自然言語処理をやる方のご苦労が偲ばれます。
PCの達人S君は日本語ソフト開発を狙うマイクロソフト中国出資会社からオッファーをもらい、最後まで日本語作文を嫌ったD君は小説家志望で,中国語での執筆に没頭中で、目の前に日本語で絵のような中華世界を再現してくれたZ君は国家機密機関から声がかかっているという噂がある。D君、Z君は翻訳機の当分手が届かない世界で活躍することになるのかな。
そんなことも考えつつ、13日に戻ってきます。

武漢にいらっしゃる方は「第八回中国芸術祭」をお楽しみください。武漢博物館でルーブル版画展もやっていますよ。