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うちのすぐ近くに市場がオープンしたのは嬉しいのですが、市場といえば、野菜、お肉、魚それぞれのお店で直接買うもの、おじさんやおばさんとのやりとりが楽しかった。新しい「市場」はきれいなのはいいのですが、全部一括してレジに並ぶ仕組み。お肉だけ欲しくても、またレジに並ばなくてはならない。スーパーみたいでなんとなくあの市場の活気にかける。
以前住んでいたところの近くの市場が懐かしくなって久しぶりに行ってみた。手作りの肉まん屋さんのおばさんなどは覚えていてくれていて、最近こないじゃないって。そこの肉まんはいろいろな具が入っている。もちろん美味しいまんじゅうやさんは生地自体が美味しい。噛んでいると甘味がでてくる。
昨日は餡子の二つと、梅干菜という野菜を乾燥させて戻したものとお肉の入ったまんじゅうを2つ買った。
小さいお店ながら遠くからも買いに来る人があるという。美味しいなーと、昨晩4つ全部たべちゃいました。サイズは日本の半分ぐらいだから、4つたべても、2つ分かなと言い訳しつつ。
そういう市場はエビや魚なども水槽にはいっていて、それを選んで買うのですが、エビを買おうかなと思って水槽の中を見ているとエビたちが、細長い手と、二つのつぶらな目、細い髭を動かしてカサコソ。なんだか茹でて食べるのに忍びなくなって、結局買えなかった。
そうそう上海蟹ももちろんもう出てました。
ガサゴソ、ぶつぶつ言う生き物たち。
白菜餃子のおいしいお店のおばさんが、手に持てないぐらい小さい袋をもっている私に大きな袋を渡してくれました。
おかげで傘をさして、袋を落とさずに帰れました。
日本語
もうすぐ国慶節の1週間の休みです。
以前はどこかへ旅に出ていたのですが、激流中国、もみくちゃになるのがいやでとんと出なくなり、地元でのんびり過ごすようになりました。そうなると、友人知り合いなどと街でお食事ということが増えるのですが、最近はそれも予約の人でいっぱい。豊かな中国を感じます。
昨日は夕方、今年オープンした博多ラーメン屋さんに寄りました。オープン当初は、もうこれは博多に帰る必要がない!と思うくらい、ちゃんと本店の味が再現されていましたが、2回目はスープがぬるくて、ぬるいスープのとんこつラーメンってかなり悲惨。どうかなーと思いつつ恐る恐る入ってみると、あ、美味しい、これなら安心の味でした。みるとやはり?また日本から監督の方がきていて気合が入っているようです。
隣の席の女性に紅生薑は入れるんですかなどと聞かれ、ごますり器の使い方がわからない彼女に使い方を教えたりしていると、
聞こえてきたのが、「一名様」などの日本語。
一名様と入り口の人が言うと、店のスタッフ全員が「%?※◯▲ます〜」のようなこと口を揃えて言うのですが、語尾ぐらいしか聞き取れない。
それで、その博多本店からの監督さんに、あれはなんと言っているのでしょうと伺うとやっぱり、「いらっしゃいませーなんですが発音が悪くて」とおっしゃっていました。
わたしには、さっきの…ますぅのようにしか聞こえないのですが、全体としては日本語っぽく聞こえるので、中国の人たちには、日本のラーメン屋さんだよという印象を与えるのに十分かもしれません。
9月はなぜか、日本語好きな人とか、日本の方とかと和食を食べに行くことが何度かあって、やはり日本人の多いところは店員さんの日本語力も高いということを感じました。すでに和食は日本人だけのものではありません。日本料理を略して「日料Liliao」ということばが使われるようになりました。
これまでは上海でわざわざ和食を食べようとあまり思いませんでしたが、面白い日本語が聞けるのが結構面白いので、今学期はいろいろ行ってみようかな、と思っています。
雨の夜のレストラン
新学期早々、中秋節で3連休です。
先週末、にゃんこを避けて寝ていたら
夜中にベットから落ちて、それが引き金となりぎっくり腰で4〜5日苦しんでいました。おとといは痛い腰をさすりながら、授業に行き久しぶりに会った学生たち、ことに日本留学から戻った学生の顔を見ていると元気が出てきました。
昨日の上海は大雨の予報、美術館にでもいく案を諦め、お友達とお食事にいきました。
行ったレストラン「点石斎」は清末の上海で発行された「点石斎画報」から名付けられ、作家余秋雨の弟さんが経営するお店ということで前から行きたいと思っていました。
夏休みに読んでいた「中国乙類図象図鑑」でも点石斎画報が取り上げられていたので、是非にと思っていました。
古い洋館の一軒家を改造したお店で、静かで暖かい雰囲気、美味しくて熱々のお料理を楽しめました。
中秋節は予約が取れなかったのですが、雨のおかげか、空きがでていて窓側の席に案内してもらいました。月の見えないお月見の日、雨もまた奇なりですね。
華山路から
1日に上海に戻りましたが、猫の美也緒さんを迎えに行ったり、新居のwifi工事など、何かとバタバタしていました。
大家さんの都合で、6月末前のアパートから15分ほど離れたこの古い高層マンションへ。
猫も慣れたかと思いきや、工場の人や、荷物配達のおじさんがやってくるので、ちょくちょくベッドの下に隠れています。でも静かな夜は安心して、広いダブルベッドの真ん中で日の丸弁当の梅干しのいちを占めて、私は端っこで日記をかいています。
G20の青空が終わって、工場が再稼働したせいか早速空気が悪くなりました。800元で空気清浄機のフィルターを早速注文。中国生活の余計な出費です。
さて、今日は空気清浄機のフィルターも届き、それに引き続いてさ夕方ベットのマットレスの上に敷く厚さ5センチぐらいのマットも届きました。
これにまつわる小さい物語。
このマットをネットショップで買うのは2度目なのです。
これが中国生活の「濃さ」ですね。
前頼んだのは、6月中旬過ぎ。この部屋に越してくることが決まり、備え付けのベッドが硬くて、かつ冬は寒そうだから必要だなと思い注文。それは真っ赤な袋に入って届きました。誰の目にも目立つ赤い袋です。そしてマットですから、幅もそこそある。
引越し荷物は本と衣類と鍋食器ぐらいで距離も15分程度なので引越し屋さんは使わず、不動産屋さんから紹介してもらった原付リヤカーみたいな乗り物のおじさんに頼みました。200ー300元お礼すればいいよ、ということでした。
6月下旬の暑い日おじさんは二時間かかって本や衣類などを下ろし、そして詰め込み運送。私は新居で受け取るのを待っっていました。
そのおじさんは次の仕事があるからと、運び入れは別の小柄のおじさんでした。運び終わって、
あの赤い袋に入ったマットがないことに気がつきました。小柄なおじさんにいうと、俺は知らないから、あいつに聞けと。
電話しても、知らない、紹介の不動産屋さんにいっても、まさか、そんなことをするはずがない、と。
しかし、全て片付け終わっても、ないものはでてきませんでした。
掛け合ってもらちがあかなかったので、もう仕方なくあきらめました。
さて、数日前、同じものを注文。
新しいマットが届きました。
サインをしようとすると、配達の人が、あんたのことおぼえてますよと。「え?」 衡山路696に住んでいたでしょう?名前を覚えていますよ。(住所もおぼえている)前荷物届けましたから、変だなぁ間違いじゃないかと思いましたよ、もうあちらには住まないいですか、どうして引っ越したの、
あちらは気に入らなかったの、こっちの住み心地は?といろいろ聞かれましたが、親切そうな人だから、とりあえずにこやかにお返事しました。
すると「これも配達しましたよ」って。
「そうなんですよ、引越しの時、運送してもらったおじさんがもっていっちゃったみたいなんですよ」というと、そりゃひどいね、って。「それにしても変だなぁと思ったんですよ」
双子の私が赤いマットを あっちとこっちで、2つ注文したのではなことがわかってよかった、
誰かのもっている謎が解けて、めでたし。
一度も使わず持ってかれてしまったマット。どんな人がつかっているのかな。
新しい部屋は華山路と淮海中路の交差するところにあります。住所は後者ですがちょっとタイトルには長いので、前者を使用しようと思います。
そんな事もあってアップが遅れました。
やれやれ。
場所が変われば見えるもの、接するものも多少変化があります。
それはぼちぼちと。
みのりの秋をねがう
明日は9月1日防災の日、そして上海へ戻る日です。この夏休みは、お誘いくださったりお付き合いくださった皆様有難うございました。
今日は新学期に備えて断髪式、すっきりと髪も整えたら、
台風の過ぎ去った後の爽やかな秋風が髪を揺らして通り過ぎて行きました。
このところ学期末によく風邪を引いたりするので 、あまり忙しくなりすぎないよう(ほんと?)、上海蟹でも食べて(今回なぜかこれについて何度も聞かれました。初鰹のよう季節を楽しむもので味は日本の川ガニとにています)異国の秋と冬の始めを楽しみつつ、まじめに働いて来ようと思います。
毎学期どんな人と出会うか、何があるかが楽しみです。
このところ杭州G20のおかげで上海の空も青いようです。
日本も中国も安全無事で
美味しい収穫の秋となりますように。
古本屋街の中華料理店
周恩来総理の通った漢陽楼に行って見みようと思い久しぶりに友人と神保町に出かけた。大学院生のときは、先輩から週に一度は行けといわれていたところ。
本が安く買えたり、思いもかけない本に出合えるとそれだけでうきうきしてしまう。
残念ながら目的の漢陽楼は長めのお盆休みで閉まっていましたが。そういえば、『東京人』の「特集・チャイナタウン神田神保町」(2011)都市出版というのをもっていました、当時の神保町はさながらチャイナタウンだったとか。
仕方ないので友人の知っている新世界菜館というやはり同様に老舗の中華料理店に入った。メニューを見ると「季節限定・寧波産の生ザーサイ麺」という筍と豚肉も入って見るからに塩味のさっぱりした麺が夏らしいとそれを注文。
神田関連のHPを読んだらそこの社長さんの文章がありました。http://www.kandagakkai.org/archives/article.php?id=001997
お父様が1926年に寧波から15歳で日本に渡ってこられた方だと書いてある。寧波産ザーサイって?と思いましたが、故郷から送ってきたものということでしょうね。
次は、漢陽楼にも行きたいし、喫茶さぼうるのナポリタンも食べたい。本も見て回りたいし。神保町にまた探検に行こう。
それから、中国に古本屋さんはあるが、古本屋街といわれるものをみたことがない。上海文廟で日曜日開かれるという古本市に行こういこうと思いつつまだ行っていない。9月に上海にもどってから行きたいと思う。9月1日、あと2週間足らずでまた上海です。
さて、新しい中国実感コラムがアップされました。今回はタクシーアプリの周辺です。
http://www.spc.jst.go.jp/experiences/impressions/impr_16002.html