1540年武昌

生きていく道で様々な人に感謝の気持ちを抱かない人はいないだろう。家族友人恩人はもちろんのこと、例えば、初めての食物になるかどうか食べて当たって死んでいった人とか、森や草原を真っ先に歩いて大きな動物に出くわしたひととか、行き止まりまで行って引き返せなかったひととか・・・。
ミルクティを作りながらその色の柔らかさに、チャイを発明したに感謝、とそんなことを思った。もちろん長い小麦の道のりからケーキを発明した人とか、パソコンを発明した人、船にのって長江を旅した人も感謝したい。

今年になって、武漢では紅棗ヨーグルトというのが現れた。誰がこの取り合わせを考えたのか。最近ハマッテいる。紅棗牛乳も出た。
棗は補血の働きがあり、女性に特によいといわれる漢方の一つでもある。しかしカロリーが非常に高いので一気に食べないように気をつけている。
漢方は中国の経験と知恵の集大成。今年の春節晩会でも歌われた周傑倫の歌「本草綱目」はいはば漢方ものはづくしだ。晩会バージョン(youtubeから)では舞台の後ろで「でかーい朝鮮人参」が踊りを踊っている。

山奥を歩き回り、民衆の知恵をかき集めて「本草綱目」を書き上げた明の李時珍にも感謝。
昔、「現代中国映画鑑賞会」で見た映画「李時珍」を思い出して探してみた。李時珍は湖北省の生まれだ。のせいか映画はいきなり武昌が出てきますよ。医者の地位の低かった時代にそれを選ぶ1540年の武昌の勇気。
中国国内の方はこちらでごらんください。「李時珍」