荊州花鼓戯

mklasohi2012-10-13

今週はとっても忙かったのですが、中国ツイッターで知った荊州花鼓戯の10日夜の公演はお約束を果たすべく湖北劇院へ見に行ってきました。
先月の反対運動の激しかった時に、この関係者の方から是非にとお誘いいただき、日本人の私にいろいろと配慮の言葉をかけてくださったことに対してお応えせねばと。

劇の内容は「茶経」を書いた唐・陸羽の人生の物語。それを荊州花鼓戯という地方劇団が演じたものです。
京劇のような古典的歌唱法と現代的な群舞も混ざった古典ミュージカルとでも説明するとよいでしょうか。そして台詞ははやり古文で京劇的な発声法です。それがまたおそらく荊州方言か、天門という陸羽の生まれた地方(湖北)の方言で語られています。
これがなぜわかるかといえば、舞台のそでに字幕が出るからですが、それが普通語ではないために方言だとわかるわけです。

京劇や漢劇に比べるとやや現代的なアレンジの要素が大きくて、私の趣味からするともっと本格的な京劇の方がすきなのですが、陸羽の恋人が持つ匂い袋の話に差し掛かると会場自体がよい匂いに包まれるなど、いろいろな手巧も施され、なかなか楽しかったです。


かなりよい席でも80元で、もしかしたら20元のチケットでも席が空いていれば80元の席に座った人もいるようでした。
相変わらずの武漢人母子が隣で大声でしゃべり、さすがに周りから顰蹙を買っていました。


まぁこういうかなりディープな体験ができるのが本場にいる醍醐味で、文化の路を歩く楽しみの一つですね。