もうひとつの夜桜

mklasohi2012-04-07

花の金曜の夜、遠く漢口・同済医学院で中国海洋大学林少華先生のお話を聞いた。林先生は村上春樹作品の翻訳者で、すでに38冊の村上作品を中国に紹介されています。
実は前日、本校でもあったのですが、開演1時間前に行った学生から「先生もう席がないどころか教室に入れませんよ」と連絡、入口まで立ち見客が溢れ中に入れず諦めました。医学部では全学対象の本校と違い座れました。お話のテーマは右の看板通り「都会人の孤独と村上の孤独」。

話されることばがそのまま本になりそうな美しい「書き言葉」で、水に流れる花びらのような響きに真の文人を感じました。そしてまた、先生のピンクのシャツ、桜模様のネクタイ、四季を愛する日本の心を体現されていて、まるでもう一つの夜桜を見る心地でした。


医学部はもともと別の有名医大を統合して華科大の一部になっています。
医学院の周り、航空路の昔からの武漢の空気も味わってきました。