巡礼

週末、ちょっと空いた時間を利用して映画を見に行ってきた。
特にこれをというものがあったわけではなく、ぶらりと行って見た映画がなかなか当たり。台湾映画で「転山」という映画。群光プラザのとなりのビルのシネコン。ほとんどその映画だけ、ポスターもなければ派手な宣伝もない。「転山」という意味も不確か。ただ湖南衛星テレビの「見た目ジャニ系」人気番組司会者何先生(かれは北京の大学の先生でもある)の推薦ありという情報だけ。

縦並びのシネコンで4階ぐらいまではショッピングエリアでその上を薄暗いエスカレーターでぐるぐる昇って行く8階の3号庁。果たせるかな、観衆は10人もいない。亡くなったお兄さんの意志を継ぐように、チベット自転車旅行に出かけた台湾の大学生の物語。

映画の内容はこちら。華流エンタメ応援団(日本語)、新浪娯楽オフィシャルサイト(中国語)。
後でこれらを読んで知ったのですが、今年の東京国際映画祭で最高優秀芸術貢献賞を取ったそうで、中国本土が一番早い公開で続いて台湾、東京が12月。武漢でこういうドキュメンタリータッチの映画が見られることは少なく、見ようと言う人も少なく、貸切のような特等席でした。

最近の映画館内を見てもわかる中国映画の変化といえば、中国製ホラーが出始めたこと。唯物無神論を標榜する中国では結末が「お笑い」だとどこかで読みましたが、ホラーは大苦手なのですが、ちょっとだけ興味があります。


「転山」に付けられた副題「KORA」はサンスクリット語で「巡礼」という意味、筋は単純。ただともにラサまで旅をするような心地よさがありました。


巡礼の旅。
ちょうど5日は8年前に亡くなった姉の誕生日でした。