三陽鎮

鎮とは日本の群の下部の町ぐらい。京山県三陽鎮は武漢から2時間程度と聞いていたけれど、行きは漢口古田で集合後、貸切バスで2時間半、今日は一足先に戻る方といっしょに長距離バスで帰ってきたため武昌駅まで5時間の道のりだった。

鎮(町)の人民政府がバードウォッチングの招致に力をいれているということで、泊まった宿も「政府賓館」という名前、人民政府の敷地の中にあり、参加費がただという待遇だった。参加者は大学や小学校の先生と子どもたち40〜50名ほどだった。

             

朝の町。外で油条(ヨウチィアオ)や豆乳、麺などが売っている。背が高いQ先生。(環境法を教えているそうです。)道端で干したムカデが漢方薬として売っているから「何に聞くのですか」とたずねると「毒をもって毒を制すんですよ」と言っていた。

可愛い子を見かけたのでいい帽子かぶってるねと言ったら嬉しそうに笑った。

民家はほとんどがレンガの家とタイルの家。普通はドアの横の対聯は赤だが、前の年亡くなった人があると白の対聯を貼るのだそうだ。次の年は黄色、その次が緑、そして4年目に赤を貼ることができると、参加の女の先生が教えてくれた。

 
菊の花は鑑賞用ではなく、乾燥させて菊のお茶にする。夏バテに効き、目にもよいということで、私も最近飲んでいる。


たくさんの鳥に出会った卓板河で牛が渡りたくないとごねていた。おじさんは「自分ちの牛じゃないんでねぇ」といいんがら引っ張って行った。
                
                  


お母さんと、子どもと、鶏。壁には2006年胡錦涛書記が提出した社会主義新栄辱価値の「八栄八恥」が貼ってあった。
「国を熱愛することを栄(誉)となし、国を危害することを恥と為す…」


人の声の観察は今晩の野鳥観察コンテストまでいられたらもっと観察できたと思うが、行きのバスの中では武漢訛りの普通語もきこえたけれどが、ほぼ普通語。参加者が学校の先生と子どもたちのためだろう。時折、知り合い同士が武漢語で話していた。殆ど意識することなくコードスウィッチングが行われる。今日、長距離バスの終点からのったタクシーの運転手さんは、漢口でも武昌の人でもないなぁと思って聞くと、孝感の人。六「リユウ」が「ロウ」のように聞こえ、訛りが激しくて話すとき、なんども聞き直さなくてはならなかった。

車窓から眺めていると、3年前立派なマンションと眺めたマンションの横に超高層マンションが見下すように建ちならんでいて、いつもながら武漢の変化の激しさに驚くばかりだった。

最後は今日の長江、バスの中から。