早起き鳥

mklasohi2010-05-29

武漢郊外京山県三陽鎮というところに行き鳥の観察会に参加してきました。

今朝は大学の森で聞くよりやっぱり倍ぐらいの鳥の声を聞きました。
朝6時、隣の大学の女性のQ先生といっしょに朝ごはんを食べに出て、その後、長江日報のS記者が持ってきてくださった双眼鏡をお借りして、湖北省野鳥の会会長、武漢大学博物館館長のT教授の解説を聞きながら、町の燕の巣をかわきりに、和名シロガシラという鳥やウートン、インジュエンなど全部で20ぐらいの鳥を観察しました。
卓板河という川の渓流に沿って、小さい林や、民家の近くの林を見て歩きました。
そして5年間の謎が解けました。

5月11日の日記にも書いた夜鳴く鳥は「布谷鳥(カッコー)」の仲間で「四声杜鵑」(和名はセグロカッコー)でした。なぜ「四声」なのかと言えば、普通のカッコーは「カッコー、カッコー」ですが、この鳥は「ぷくぷく」と四音で鳴くからだそうで、中国語で「哭哭哭苦(ククー、ククー)」とあてることもあるようです。

T先生によると、例年5月の1日前後にインドネシアあたりから飛んできて、7月15日頃に卵を生み、そして秋9月の終わりに子どもたちも大きくなって南の国へ渡っていくのだそうです。また、卵をうんでからはなかないのだそうです。
数年前までは4月28日頃、だんだん遅くなっているようで、今年は武漢大学の喩家山で5月7日に初めて声が聞こえたそうです。さすが。
南から飛んできた鳥と日本からきた私が毎年この時季、武漢で会うのですね。
1人、異国の夜、授業の準備をしたりしながら耳を傾けるひんやりした美しさがありませんし、もうわかったよというぐらい鳴き続けますが(笑)、よかったら、この音声付き画像でお聞きください。