ニーハオと廬山

「昨日もたくさん野菜を買ってきたのに、今日もそんなにたくさん買ってきたんですか?」。宿舎のフロントの主管(マネージャー)の女性に声をかけられた。
初級中国語では挨拶は「ニーハオ」と習うが、実際には「買菜去?(市場に行くの)」とか、「上班去?(仕事ですか?」とか、「吃了嗎?(ご飯食べましたか)」と聞かれることが多い。このことは修辞学論文集第9集「語境与漢語教学(コンテキストと中国語教育)」(李柏令)でも指摘されている。

中国語で先生に対する挨拶は「老師!」と呼びかけることで、これもまた尊敬を表す「ニンハオ」ではない。だから学生たちと廊下ですれ違うと、日本語に訳して「先生!」と挨拶される。「おはようございます」と呼びかけられないことに最初は違和感があったのに、慣れてしまって指摘することを忘れがち。
昨日2年生の授業では、「五一(メーデー)休みについて」ディベートをしてもらった。概ねどのグループも1週間から「3日になった休みに賛成」派の勝ちだった。(来年もゆっくり帰国するということはできないのかぁ…とつぶやく私)。
そして次回のテーマを募ると「上海万博」になった。期末の会話試験のテーマの一つにするつもりでしたが、ま、ホットな話題に対しての学生たちの考えが楽しみです。

1年生の授業は、「メーデーの思い出」。クラス(25人中)11人で江西省の廬山に登っている。
廬山は李白白居易、蘇軾なども詩に詠み、毛沢東蒋介石の別荘もあった避暑地だ。
温泉もあり、パール・バックが「大地」を書いたところとして、その別荘に行きたいなと前から思いつつご縁には恵まれていない。

学生たちの旅行のクライマックスは「孫さんの携帯はサルに噛まれました」でした。
山の頂上で孫君が野生のサルに携帯を向けて写真を撮ろうとしたら、携帯を手から奪って噛んだそうです(笑)。
11人のさぞかし楽しい青春旅行だったことでしょう。


写真は、先月撮った学食の一つ「百味小吃城」です。緑はすでにもっと濃くなりました。