馬応龍の目「薬」とエコな記事

mklasohi2009-07-27

昨日目が痛かったので、そうだ!と薬局に行って、2−3日前「楚天金報」でみた広告の品はないかと尋ねた。
中国の学者・思想家で白話文(口語文)を提唱した胡適アメリプリンストン東方研究所での徹夜の漢籍研究中にも目に隈が出来なかったのは「馬応龍の眼薬」を使っていたからだという。

ありますよと言って出してくれたのが、「馬応龍八宝眼膏」。馬応龍は400年の秘方だそうで、もともとプリンストンの高等研究所で漢籍が収集]され始めたのも、この眼薬の利き目に驚いた研究所スポーンサー実業家ゲスト氏の意向によるらしい。そんな前置きを仕入れて興味を持った。けれど最も驚いたのはそれが目薬ではなくて「眼膏」だということ。つまりクリーム状のものを眼の中に塗るのです。

夜電気を消して上から垂らしてみたけれど、目薬のようにはいかない。目の周りにとぐろを巻いただけだ。仕方がないから眼に塗ってみたけど、たいへん変な感じ。で、効き目は?眼がぱっちり開いたような気がしないでもない。暗示にかかりやすい人は救われる。語用論学会でもこんな「前置き」効果を研究している人もいて面白かった。

ところで私が楚天金報を見ている訳は、YJ君が今年記者として採用されたから。彼も日本語力などを生かして、日本の企業などを紹介したいと言っている。私のもう一つの期待は、彼が環境ジャーナリストに育ってくれること。

今朝の朝刊にも彼の「涼しく暮らすエコ商品」の記事が載っている。2−3度気温が下がる傘など真偽のほどはどうだろうという内容だが、先日、何か関連のネタありませんかと相談されて、「カルフールで竹製とかの寝ゴザが売っていたけど、ああいう伝統をなくさないでほしい。冷房を使うなとは言わないが、寝ゴザを使えばエアコンの設定温度を高くしても快適に寝られる」と返事をした。

うふふ。新聞をみると寝ゴザのこともちゃんと書いてあった。多くの武漢市民が読んでくれると嬉しいな〜。

告発型ではなくよりよい社会の先取り、そんな形の環境ジャーナリストが中国では伸びていけると思う。


写真は周恩来毛沢東。こういう壁画は地方に行かなければ見られない昔のものになってきた。