富貴にかかわらず

mklasohi2009-07-14

8日間の聞き取り調査を終えてあす武漢に戻ることになった。赤壁に行った日以外連日8時間聴き続けた嘉魚県の漢字音は3700個に上る。音韻調査が基本だということが身にしみてわかった。
聞いてはIPA表記に直していく作業、夜ベッドに戻るときも、「ブシュエ(いわない)」という声(普通語だったらブシュォに近い発音)、前鼻音でも後鼻音でもない音が、耳に響いてきた。
昼間一歩も外にでないで、クーラーをつけるし、夜は皆一斉にパソコンで作業を始めるから宿の女将さんは電気代が割に合わないと文句を言っていたらしい。ちょっと同情しないでもない。確かにこんなにこもりっきりの変な団体は普通いないだろう。

嘉魚は4面を水と山に囲まれたところ、昨日は夜の講義がなかったので近くの湖の傍に行った。
湖のそばではラテンダンスの先生が夕方子供たちに踊りを教えていた。私たちはモダンダンスの踊りに加わった。踊る阿呆に見る阿呆、同じあほなら…。

今回は「猟奇的な彼女」によく似た美人・聡明・ちょっと野蛮な女博士PYとよく行動を共にしたが、学ぶときと遊ぶ時のメリハリと判断が似ているからだろう。

諸葛孔明が発明したという提灯のろしが空に昇って行った。


笱富貴、勿相忘! 
先生のしめくくりのご挨拶は「将来貧富にかかわらず、ここでともに学んだことを忘れないように」というお言葉。
中日にかかわらず…。



来る日も
来る日も
夜遅くまで


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