打水(ダーシュイ)

打水とかいて「うちみず」ではなくて、水を汲むということ。
中国語の「打」には打つとか殴るだけでなく多くの意味がある。「汲む」に近い意味の用法に「打醤油」がある。元は瓶を持ってお醤油を買いに行くことだが、お笑いから語義の拡張が始まって「路過(通りすがり)」、そして政治的無関心の意味になり、昨年の流行語に選ばれた。初めて聞いたのは去年の丁度今頃、ベトナム旅行同行のG先生が使ってくれた。
「え、わたしは、醤油を買いに来ただけでぇ」そんな絶妙の応答でベトナムの夜の浜辺でお腹を抱えて笑ったが、それが暮れにはちょっと冷たい感触のある「私には関係のないことで」という意味に変わっていた。インターネットの発達で伝達のスピードも速くなり伝言ゲームのように語義が変わっていくような気がする。
ダーシュイの意味から横道にそれたが、留守中の服務員さんのお世話のおかげで魚の銀ちゃんは無事生きていた。よかった。エビちゃんは調査に行く前の晩に食べられてしまっていた。銀ちゃん草食系男子ではないらしい(男子か女子かも不明だけど)。
そんなわけで、今日もまた池の水を汲みに行った。

ところで来週22日は日食。中国ではここ武漢が一番よく観察されるということで日本からも専門家の方などが来られるそうです。朝8時14分から9時半。過来看看!見に来ませんか?詳しくは