人参三兄弟

春節休みを終えて少しずつ学生たちが大学に戻ってきた。昨日2年男子が朝鮮人参をお土産に持ってきてくれた。毎年東北の学生からもらう。

辞退すると20−30時間の旅で運んできてくれたことを無にしてしまうので、もらって学生にご馳走することにしている。
でも習慣がないから忘れて冷蔵庫の奥で黴を生やしてしまったこともあった。それからは積極的に立派な木箱入りのなどは年配者のいる方にもらっていただいたりしている。昨日は、新聞にくるまれ中には3本の生の朝鮮人参が入っていた。学生の親戚の人が山で掘ってきたのだそうだ。調べると野生の人参はとても貴重だとか。いかにして報いよう。

食事をしながら聞くと、Q君、家は吉林の山の農家。弟と妹がいて、早く卒業して彼らを大学にあげてやりたいのだそうだ。長男の重責。彼自身は幸い援助してくれる人があって大学に通っている。戦前の日本にもあったようなお話。
それはQ君が大学に合格した夏、地元のTV局が農村苦学生を取材、その中の一人として出演。それをみた隣の市の建物内装会社の社長が援助をかってでてくれたのだそうだ。返済する必要のない奨学金を未来を担う若者のために気前よく。うーむ。中国。いやなこともあるが、篤い人もいる。
かなり多くの学生が裕福ではない。体を壊した学生にわたしもお金をあげたこともある…。こんなふうに苦労して出る大学だ。なんとか「大学は出たものの」にならないようにと祈りたい。
昨日の晩、細い根っこを少し切ってお湯でぐらぐら煎じて飲んでみた。あれ、冷え性の私がなんだか今日は足元があったかい。生のは効果が高いのかな。
来週からまた何かと忙しくなる。一年生から院生までの時間割(週16時間)が届いた。体を整えて、臨みたい。


今朝漢口漢正街で79台の消防車の出動する大火事があったようです。漢正街といえば問屋街、雑居ビルも多い。煙に巻かれたニュースでは10人を病院に運びそのうち1人重態と言ってました。被害が広がらないといいですが。