真夏の街角劇場

mklasohi2008-07-14

34度。夜になっても気温は下がらない。武漢では夜になって街角に大人たちがくりだし踊ったり遊んだりしているということは以前にも書いたが、胡弓に合わせて地方古典劇などもやっている。暑くて部屋にいられないからだろう。私も一人部屋にいるのも飽きたので、8時半自転車で皆の集まっているところまででかけた。化粧を施し、衣装を着た人の周りに人垣ができている。
「おっとっつあぁあんん…」とか言っているのはわかる。「我的命、苦命阿…」私の人生は苦労の人生とか、「貧困のぉ…」とか言っているのもわかるけれど、やっぱりかなりかなり濃い発音の唱。隣のおじさんに、私は外国人だからよくわからないのですがと聞いて見ると「おとっつあさんが死んで、埋葬してきたところさぁ」とこれまた武漢訛りさぁ。
ライトの当たる敷物の前に洗面器が置いてある。小さい子やおじさんたち、がお金を入れていく。聞くとだいたい5元〜20元ぐらい入れているそうだ。役者さんはそれで生活している。だから、おとっつあぁあん…といいながら、お金をいれてくれた人にいちいち手を合わせてお辞儀をするから、なんだか虚構と現実がない交ぜの世界で忙しい。金をいれた男の人はタバコを一本もらう。
そしてまた、なぜかど真ん中に蓋付のホーロー容器がおいてあって、喉が乾いた人がそこで水を汲んで飲む。何十年も変わっていない夜の街角の姿だろう。
 
さて、今日午後は3年生のlinさんと、とあるお宅にお邪魔してきた。ご縁や目的を書くのは長くなる。長くなるほど手繰り寄せられたご縁だから、できることはしたいと思う。
 さて、はて、今日は満足な一日だった。