水村山郭酒旗の風

杜牧の句を思い出すような風景。カナダ人の先生Tracyさんに誘われて、自転車で水辺のレストランに行き、ゆっくりお昼を食べた。東湖の武漢植物園の近くには最近こうしたレストランが何軒かできて、車で来る人などで賑わっている。
　彼女は2週間ほどで帰国し、しかもちょっとした手術が待っている。その前に会いたいといってくれていた。この一年不安が彼女を苦しめもしてきた。中国での体験、見たもの感じたもの、一緒に北京にも行った。そんなことも風に吹かれながら話した。
　彼女は徹底したベジタリアンのため、いつも注文には苦労するが、今日のセレクトは「レタスの茎の炒め物」「豆腐」それから「さといもの蒸し物」で、なかなかおいしかった。
　昼下がりもとっくに過ぎて服務員さんたちが向こうの方でがちゃがちゃとスタッフご飯を食べている。夜の忙しくなる時間までにかきこんでおくのかな。
　テーブルを立とうとしたとき私の首にかかった赤いハートのペンダントに興味を持ったから、はずして掛けてあげた。
　元気になったあとの次のチャプターを楽しみにしているね。