おひとりさま

2005年新語・流行語大賞が決まったそうですね。今年は中国にいて、ほとんど知らないものばかり。「フォー」ってどういうふうに発音するのかな。
ノミネート語ではHG(ハードゲィ)がまず目に留まった。中国でも「南方周末」という比較的リベラル派のウィークリー新聞に同性愛者の手記が載り、注目のニュースとして、学生たちもそれについて作文を書いていたが、人口の3%つまり3000〜400万人とも言われる同性愛人口があって、「同志」という言葉が「同性愛者」という新しい意味で使われていると聞いたばかりだ。
 もう一つは「おひとりさま」。これは何年か前、女性の一人のひとり旅でも安心して泊まれる宿といった文脈の中で聞いて、女性の行動の幅をひろげる面白い概念だなと思った覚えがあるが、「候補語の解説」にあるように、「個」の確立ができている人間、自立心を育むことにより充実した人生を送れるライフスタイル、という男女問わない捕らえ方がより正確なのだろう。提唱者のジャーナリスト岩下久美子さんが41歳の若さで2001年に亡くなっていたとは知らなかった。生きておられたら、どのように先を見ておられたのか。
 今年の中国での耳にのこる言葉はやっぱり「抗日勝利60周年」…かな。