多謝多謝

mklasohi2005-10-30

花はさかりを、月はくまなきを見るものかは、とはあるけれども、くまなき秋を愛でることがあってもやはりよいような気がする。この時でなければ、ここでなければという取合せというものもある。
1年を通じて、絵を見ることは私の楽しみの一つであるが、ことに美術展やコンサートは、私の「秋」の大きな楽しみとして分類している。大掛かりなものは何もないが、季節季節に何をしたいかというものを持っていることが1年の暮らしをささやかに彩ってくれる。
 今日は湖北美術大学近く、湖北美術館で開催中のアメリカの雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」100年巡回展を見に行ってきた。北京、上海、長沙、武漢など中国の八大都市を巡る写真展だ。驚いたことに館内では写真をとることが禁じられていない。絵画展もだそうである。日本ではちょっと考えられない。
一緒に行った学生が、日本のネットでは歌も歌詞も映画も何もダウンロードできない、中国は何でもOKなのに、とぼやくので、著作権が厳しいですからねと話すと「中国は貧しい人もいるから、自由に誰でも手にいれられることが共産主義というものだ」と言うので、秋空の下、武昌の町を歩きながら、なるほどと言いながら笑ってしまった。
黄鶴楼の麓のごちゃごちゃした通りが全部壊され、露店が並んでいる。日差しを浴びて、骨董品もあれば、網に入った蟹もぶつぶつ文句をいいながら売られている。
ちょっとさぼってた間に2万の大台を超え、このようなちっちゃな中国への窓に訪れくださいまして、ありがとうございます。皆様のお出でを励みに、マイペースながら更新していこうと思います。多謝多謝。