中国の大学改革

国際交流センター主催の中秋パーティは、湖畔のゴージャスなホテルで行われた。先立つ会合でのセンター長の挨拶も印象に残った。
この大学も、「人材強国」を目指す中国の大学改革の波に乗り、2000年に4つの大学、2つの学院を統合して、新しく生まれ変わった大学で、このように中国全土で、国立大学の総合大学化とそれによる教育・研究の質の向上、受け入れ人数の増加を目的に統廃合が進んでいる。それに伴い、各省庁(部)の管轄だったそれぞれの大学が教育部直属に移ってきているようだ。
本年度の大学入試でも大学、学院に入学できたのは17%の受験生に留まっている、中国の大学約2000校の殆どが国立大学で、30%入学水準に引き上げるためには、未だ少ない私立大学が増えていく必要があるということだ。
現在ある私立大学はほとんどは、まだ熾烈な競争の外にあるようだが、資金力にものを言わせて、学校設備を整え、優秀な教師を招き、お金持ちの子女に豊かな教育環境を提供し、その意味で名を上げてきている私立もあるようだ。必要に迫られ急増するとなると、数年後にランク上位に入り込んでくるものもでてくるのではないだろうか。
これからの中国で進む高等教育の改革によりもたらされる社会的変化に注目したい。