円満な月

中秋節に家族揃って月のように丸い月餅を食べるのが、中国の十五夜の過ごし方。美しい月夜の晩に家族や親しい人たちが集まり食事をし、互いの健康を祈ったり、遠く離れて暮らす人に電話やメールをしたり、このような“親しい人を思い合う行事”はいいものだ。日本ではあまり祝われなくなった、祝日・行事が中国では大事にされている。
一方で「贈答用の月餅の包装がどんどん華美になり、包装代が中身を越えることがないよう指導がされている」と先日ニュースでやっていた。たしかに、食品売り場などに豪華な贈答用の月餅が並んでいた。私が頂戴したものも見た目も味も豪華版でした。
昨日はほかの先生方と学生の自宅にお呼ばれし、「牛肉」月餅というのも試食した。干し牛肉が甘い餡と香辛料に混ざって月餅の皮の中に納まっている。なんというか、和菓子にはない発想ですよねぇ。
 その後学生たちとも約束があったので、急ぎ帰宅した。昨日だけでもかなりのカロリーの月餅を食べてしまった。円満すぎる顔になるのが怖い。