寛帯

mklasohi2005-07-03

青空と緑が夕暮れの金色の光に縁取られている。
3年生の新聞をまとめる以外、何にもしたくなくて夕方まで部屋でごろごろ。さすがにお腹がすいて、でかけようとしたら、受付の人に呼び止められとりとめのない話をする。いつも横を向くシャワーのフックを取り替えてくれるとのこと。住人たちのクレームは様々、お湯の量が少ないとか、水漏れ、夜、外の騒ぎ声がうるさいとか、並木の鳥が4時半から鳴いて目が覚めるとか(笑)、対応できることとできないことがあるんです と。
「今まで何かとご不自由かけてきましたが、秋からはこの招待所も『寛帯』を入れ、皆さまの通信手段も高い長距離電話を使わずに済みます」。「寛帯」=ブロードバンドのことである。ずっと接続に苦労してきたが、秋からは一気に便利になるのかな。
 中国で暮らすには変えられるものと変えられないものとを見極め、折り合いをつけていくしかないが、期待せずにいて、こんな知らせもあるのだから、諦め気味に歩いていると丁度いいかもしれない。
節電で2ヶ月ほど噴水も止まる。卒業生のざわめきも消えて静か。木々をわたる風の声が聞こえてくる。