荷田田(ホーティンティン)

6月は卒業の季節。


昨日の端午節は2年生とちまき、親子丼をつくりました。そして、治ったかと思った風邪がぶりかえし気味ながら、今夜は日本語学科卒業生を送る会でした。青春、真っただ中。いきなり公開プロポーズのカップルもありました。
思えば、彼らの2009年の入学以来、わたしの誕生日にケーキで祝ってくれたり、優しい子が多いクラスでした。やや、不景気の影響をうけていますが、イギリスへ留学する学生もいたり、就職率38%と言われる今年の中国大学全体の就職率よりは随分平均を上待っているようです。

「送る会」では恒例なのが、先生たちにダンスを申し込むように、腕をとり、赤い絨毯の上を歩き、舞台に立って一人ずつ進路や在校生へのメッセージを語ること。
今年は、わたしは「新一郎」君に「先生、お願いします」と声をかけられた。

会場のドアの外で待ちながら、ほかの人のようにうふふ腕を組んで出て行こうと話していたのだが、入るや否や、さっと手をとられ引っ張られるように絨毯の上を歩きだした。腕組みだと思っていたので、手を握ってぐいぐい引っ張られるのは少しドキドキしましたね(笑)。そういう青春を一緒に踏みしめた時間でした。


そして、実はわたしも彼らと一緒に卒業し、上海の大学で教えることにしました。彼らの2倍の時間をこの森の中ですごしましたが、まるでまだ2−3年もたっていないような不思議な気分です。
仕事が一番、研究は二の次。院生を持たされたから、始めたドクターの勉強。学位より途中で見えてくるものをとだけ思っていましたが、移るためのけじめと言った方がいいかもしれません。

「脱皮しない蛇は滅びる」そういう蛇年の囁きも聞こえたのかもしれません。

そういうわけで、私の武漢生活もあと、16日ほどになりました。

テストも含め、学期末行事、発表の準備、武漢の友達とのお別れ会など、またまたブログ更新が間が空いてしまうかもしれませんが。できるだけ、とった写真などアップしたいなぁと思いつつ…。

見れば、蓮池は、荷田田。緑の葉が立つほどに揺れ、池を埋め尽くすほどに。
夏の色。 
ぼちぼち学生たちにも噂が知れ渡ってきたので、ここらでブログの読者皆様にもご報告させていただきました。