夏の時間をいましばし

mklasohi2013-06-04

やっと日記を書く時間が持てました。
親しい人たちにはメールやフェイスブックなどでも知らせたのですが、おかげさまで、6月1日の博士論文口頭試問は無事通過できました。
事前審査では、武漢大学文学院院長趙世挙教授に90点という高得点を頂戴し、口頭試問は5人の先生方から論文の中から質問やご指摘が出て、失礼のないようにという配慮はいるものの、反駁すべきは反駁、結果、黙ってうなづいてくださいました。これができないとだめないのでしょうがありません。

そして何といっても、前後に出す書類の多さ。口頭試問の質疑応答の記録も次の日書いて出せと言われ慌ててまとめました。けっこう後出しでてくる要求を、打ち返していかなければなりません。書類の前後の大変さは論文の大変さにも匹敵するのではと思うぐらい消耗します。
先週はタクシーで往復1時間半あろうかという新華社撮影というところまで証明写真を取りに行かされ、そこにも2-3つの物語が書けそうなエピソードがあるのですが、それはまた(?)。なぜこんなところまで、わざわざと尋ねると、教育部へ出す正式な写真となるのだそうです。つまり国家が管理する学位になるということ。

そして今日は最後の山。オリジナリティー検査でした。中国は剽窃大国、最近それを防ぐべく電子版を提出し、それを全国の論文の電子版で照らし合わせ、引用の明記ない同じ文章がないかどうか調べるそうです。引用も30%以内という規定。

「中国知網」などの有料の論文サイトが90年ぐらいからのすべての論文を管理しています、それらと突き合わせるソフトか何かがあるようです。授業が終わって、部屋にもど結果を待っていると、「中文系事務室へ来てくれ、用ある」とメッセージ。
え?まさかと、疾しいことはしていないはずと、行ってみると、「この間、審査関連の費用として100元多くもらいすぎていたから返します。」ここの事務まったくこんなです。検査は、合格、問題なし、でした。

ストレスが大きかったので回復に時間がかかりましたが、一つ一つ必要事項を終えて行くたびに、
心の弾力が少しずつ戻ってくる感じがします。

写真は事務室を出てみた景色。

蓮池や、今年の夏の、この感触。

あと一カ月を切った今学期、これからの学期末行事をこなしつつ、
武漢の夏、学生や友人たちとの時間をいましばし…と思います。