金木犀…牛と老吉

mklasohi2012-09-23

昨日は九州大学の博士課程に留学している卒業生が、戻ってきて一緒に食事。学校からのお達しもあったので、回りをちょっと気にして、中国語で話すことにしました。今年の4年生は8人も日本に留学しています。その多くは学費は免除ですが、生活費は自費なので、裕福になったとここから見ても感じます。


9月初めの新聞をパラパラ見て、レッドブル「紅牛」の会社創業者の孫が交通事故を起こして逃げたという記事に目が止まりました。レッドブルエナジードリンクで、今は日本や世界各国でも売られているのですね。中国版オロナミンCかと思っていたら、もとはタイの華僑の人が始めたものだそうで、孫が乗っていた車がフェラーリ。世界に羽ばたくエナジードリンクで巨万の富を得、子孫の不祥事って絵に書いたようですね。

それから、老吉は「王老吉」のこと。中国でコカコーラよりも飲まれている涼茶ドリンク。
最近そっくりのカン入り「加多宝」という名でテレビCMをやっているので、「王老吉」の偽物がでたのかな、と思っていたら、もともと香港の「加多宝」社が「王老吉」の名前を借りて売っていたものが、賄賂問題が発覚、法廷で負けて使えなくなったそうです(5月末)。本家の広州「王老吉」は紙パックで売っていたものだそう、両方買ったことがありますが、そんなすみ分けがあったとは知りませんでした。
この飲み物は「上火(のぼせ)」に効くということで、本当によく売れています。が、「加多宝」という名前ではどうなんでしょう。創業者の名前をとった「王老吉」のほうがインパクトがあるような。武漢新日鉄さんがこの缶を生産されるということもあって、ちょっと気になっています。


涼茶(漢方のお茶)は2008年香港での学会のときに、街かどの涼茶のお店が目にとまり買ってみました。4−5日のシンポだったので、友達に安宿を取ってもらい、ビルとビルの間から香港の裏窓の風景を眺めたり、宿のおばさんの、手慣れた親切とか、また来てねと広東語なまりのちょっと堅いおばさんの声が耳に残っていますが、その安宿の近くに2軒ぐらい涼茶のお店があって、症状に合わせて10種類ぐらい店の前の小机に並べて売られていました。
わたしはずっと咳が続いていたので「風邪用」を買いに行き、苦〜い、木根草皮のお茶を2晩飲んだら楽になったことを思い出します。よい思い出ですね。


さて、
部屋の前にある大きな金木犀(銀の方ですが)の木がよい香りを部屋の中に運んでくれる季節になりました。これもまた、お団子の香り付けやお茶にもなりますね。今年はお風呂などに浮かべてみようかな…。