しま模様と茶館

このところ新聞の一面が「しま模様」だったのが、今日の一面は、
歩道に商品を並べておいた店に対して武漢の都市管理局から20人が出て整列、不法な道の占拠を改善させたとあります。他の大見出しも、最近話題の「中国好声音」という毎週金曜日に行われている、スター誕生番組のこと。

デモも禁止令がでたようですので、すこしずつ落ち着いてくるかと安堵です。それでも、一方で経済制裁、交流延期などの後遺症はこれから出てくるという声も聞かれます。


天津の学会で楽しみにしていたものは、もちろん2年に一回の新しい研究成果が聞けること、日本の先生方のご発表と中国の研究者との交流…そして終了後の「天津漫才」でした。
天津は漫才の発祥の地といわれ、多くの師匠たちを輩出しています。おそらくこの寄席(茶館)連れて行ってもらうはずでした。ひまわりの種を食べながら熱いお湯を飲み、お腹を抱えて笑う。そういう雰囲気が楽しめたはずでした。


今日は2年生の授業で、「わたしのおじいちゃん(おばあちゃん)」という発表をしてもらいました。 
仏教を信仰して毎日お経を読んでいたというお祖父さんもいれば、ここ7年お友達に誘われて教会に行くようになり、毎日聖書を読み、聖歌を教えてくれるおばあさん。また、この学生は(男子)、どちらに似ているかと聞いたら、会計士で頭の良かったおじいちゃん似だそうです。
名門大だけあって、受け継ぐ血も優秀な人であることもこはかとなく感じます。また、おばあちゃんが纏足で走れなかったとか(つまりそれなりの家柄)。そういう話もありり、そのお婆さんは地方劇を見ることが趣味だったそうです。

ある学生のお爺さんは、いまでも毎朝、茶館にでかけお茶を飲んでゆっくりしてくるのそうです。その場所は新しいものですか、と聞くと、昔からの茶館だということでした。江南の無錫の街のそんな茶館で過ごす時間。


ちょっとした学生たちの発表の中からも見えてくる、中国の古い文化。

赤い狂乱の1週間が過ぎ去って、そんな中国の古くて香りのあるものに触れられる時間が増えてくると嬉しいなと思います