架け橋たち

mklasohi2012-07-23

今日、3年生の女子学生が東京で行われたスピーチ大会本選に出場、応援してきました。
結果は審査員特別賞でしたが、0からの日本語、日経ホールの大舞台で、とても立派でした。

テーマは2つ、1.中国と日本の絆―異文化交流の大切さ、2.ミニブログと私。
後者はマイクロブログとも訳される中国ツイッターのこと。

スピーチのあと、そのまま、審査員からの質問が読み上げられる。ほとんどテーマスピーチの核心を突く質問。それにジャストミートできるかどうか。
審査員の外語大教授亀山郁夫先生の総評では、内容面は「対話性」「叙述性」「メッセージ性」の3つのポイントから評価したということ。また、ここ5年で一番レベルが高かったと。
発音のレベルが上がっている。インターネット時代、耳を鍛える材料はたくさんある。第一回では2800人頂点の17名といわれたが今年は1万人の頂点17名だ。


一位は上海外国語大学の学生。やはり、国際都市上海の人は日本人との接触の機会も多いということも関係はありそうだが、受賞の挨拶でも、ちょうど一年前に起きた温州の高鉄事故のことに言及、自国の信頼感を守れるか、国は一人ひとりで成り立つもの、不完全でありながら努力していくべきと、日本語力、考える力のある学生であることが感じられた。


第3回、5回のいまや社会人になった優勝者たちが登場。一人はその後、大阪大学に留学、現在日中合弁企業のパイプ役として活躍、もう一人は日本で就職、マーケティング会社で残業もこなす日々だそうだ。2人とも日本語にも一層磨きがかかりまるで日本人のよう。


7年の歴史で3回、うちの学生が本選に進出し、そのたびに応援に行った。今年の特徴の一つは、服装がスーツになったことも挙げられる。第五回の入賞者の学生が朝鮮族の民族衣装を着ていたし、第一回目で指導した学生が、先生これでいいかしらと言ってきたワンピースを見て、ええ?それはちょっと?と思った覚えがある。
今年、選手たちはかっちりした慣れないリクルートスーツに緊張したことでしょう。また、1番目の学生が気の毒なことにあがってしまい途中で、2−3回絶句してしまったのだが、それがために2番に登場するうちの学生は大丈夫かと、私も初めて大変ドキドキした。

とてもかくても、若き学生たち。日中の絆を自分たちの力でとという気持ちも感じられ、
審査の適正も含め、気持ちのいい午後でした。