霧霾

昨日は午前11時ぐらいから空が黄色に変わり、一日武漢の街を覆いました。これを霧霾(ウーマイ)と言います。

  

化学工場の塩素管が破裂したとか、いろいろな噂も飛び交いましたが、公式発表では、近隣の省の農民が麦収穫後の麦わらを焼いた煙が、折からの湿気と相まって空気を汚染したということ。

確かに、煙の匂いが混ざっていました。目やのどの痛みを訴える人もいて、私も薬局でマスクを買い求めました。するとすでに売り切れ、最後の一袋を女子学生が買っていこうとするのを眺めていたら、優しい彼女は「一枚あげますよ。寮の友達にもあげたいので、一枚しか差し上げられませんが…」と。
私はお礼を言って、一元渡しましたが(一枚5角)、ああいうときお金はいらないという人に対してがんこ渡そうとするのはもしかしたら、失礼なのかもしれません。面目をつぶすという考えがあるため、日本と中国の風習は様々な点で違い、その調整はけっこう難しいものです。

昨日は一日いろいろなことがありかつこの天気。窓を閉め、マスクをし、不安な気持ちでときどき空を眺めました。

一日たった今も土色にかすんでいますが、お天気がいいためか昨日よりましなようです。
写真は「長江日報」から。かすんで見える黄鶴楼のようす。