川をこえて

mklasohi2012-05-21

日食はいかがだったでしょうか?わたしは全日食を2年前に経験し満足して、早起きはせずじまい。

なんだかまた忙しくなっていますが、今日は資料を求めて湖北省図書館へ行ってきました。黄鶴楼の裾野、閲馬場というところにあります。武漢大学図書館とも似た、ターコイズブルーの屋根に風格が感じられます。中に入ってもその天井がまた薄黄色の彩色がほどこされなかな味わいがある。

受付の人に、捜しているものの話をすると、「もうすぐ新図書館へ引越すから、本はほとんど梱包しちゃってないんですよ」…愕然。
お昼のバスは比較的道がすいているので二階建てバスで40分程度で付き、遠足気分で喜んでいたというのに。
係りの人が気の毒そうに、いまある本はこれだけどと、中にいれてくれたが、確かにほとんどめぼしいものはなく、まるで民国24年に立ったこの図書館見物に来たみたいだった。

沙湖のほうの新図書館に移ったらここはどうなるのですか?と聞くと、記念館として保存される(公開される)そうだ。そういえば、黄鶴楼、紅楼と言われる辛亥革命資料館、新辛亥革命博物館…とこの一帯を観光地として大整備している。
来たばかりのころは、この近くから臙脂路へ抜ける山の下のトンネル付近の現地度の高さといったら、あちらへ抜けるのが怖いぐらい、未知の古い町へ通じる、迷子になりそうな異空間だった。あの陰影は取り壊されて、花などが風にそよぐ観光公園になっている。

522番に乗って漢口の武漢市図書館へ行ってみるといいと言われ、また小一時間の距離をバスにまたのると思うとくらくらしたが、お天気もよいことだから気を取り直して行ってみることにした。一から出直すよりは多少楽なのだから。

風も気持ち良く、今日の長江は明るかった。


バスの中から街を眺めても、夏の色。大学の中でもそうだけれど、この季節になると女性たちが急にきれいにみえる。ひらひらと夏のワンピースをきた人が増えるからだ。

漢口にくると、こってりとした活気が感じられる。そういう街並みと立派なビルが交互に見えてくる。終点でおりて、そこからは人に道を聞きながら5分程度。武漢市図書館はシャングリラホテルの真ん前でした。普通に新しくてきれいな建物で、とくに珍しくもない建物。日本のどこかの市民図書館みたいな感じ。

1階の案内の人にPCでの検索法を教えてもらって、4階の社会科学資料室へ。人もあまりいなくて、受付の司書さんがとても親切だった。いままで武漢であった、仕事をするひとでいちばん親切なひとだと思う。どこの図書館に何があるかとか検索してくれたり、明日もくるなら、本は机の上に置いたままでいいですよ、とまで言ってくれた。
明日は授業があるため、きちんと書架にもどしましたが、本は買ったり借りたりすると、それでひと安心して積ん読になりがちな私も閉館間際までメモを取ったり…、持ち出せないというのも案外いいかも(笑)