王府の門

mklasohi2012-05-10

冷やし中華はじめました」と壁に貼られる日みたいに、今日は初めてサンダルを履き、市場で帽子を買いました。自転車を諦めて歩こうかなと…武漢はあっという間の夏です。

少し襄陽の補遺を。
写真は、王府と呼ばれる通りの門の下の店です。門は横浜中華街のような派手な門でそれでも清朝末期のものだそうで、色のはがれたささくれに時の流れを感じました。おそらく門番の家が雑貨屋に、門を一歩入った一階が牛肉めんの店になっていて、写真をとっていたらおばさんが、古くて珍しいから写真をとってんの?と声をかけてきました。この清朝のお化けが出そうな二階に住んでいると、自慢そうなのが良かったです。中国だと写真をとっていると煙たがる人も多く、基本性悪説が信じられているような感じもありますが、ここのおばさんはにこにこでした。
また、王府へ行く前に「仲宣楼」という城壁の楼閣を捜していたのですが暗くて道がわからず、外で夕涼みの小学生の女の子たちに道を聞いたら、人懐っこく案内してあげると言い、アイスを食べながら4-5人の女の子がついてきました。そういう人との出会いも良いものですね。

それから、動車組の中で隣に座ったおじさん2人。席に着くや、ひまわりの種の袋を出して、まるで何かの「任務」のごとく、ぱりぱりかり、かりっぱりぱりと15分ぐらいひたすら黙ってかりかり。確かに、中国人にとってひまわりの種は「時間つぶしの最大の友」ですが、おじさん2人が沈黙のうちに食す光景はけっこう不思議でした。

諸葛孔明の故郷。バスの中からふと眼をあげるとデパートの広告にレッドクリフで、孔明を演じた金城武の写真が。

中国人の友人には、中国人を理解したければ、三国志を見ろと言われています。駆け引き、裏切り、信義を含め中国的なものが学べるそうです。

地球のスタンダードか、中国式か、日本のわたしか…王府のふしぎか。