春風亭新一郎

mklasohi2011-12-28

今夜は、毎年恒例の日本語学科忘年会(学芸会)が無事終了。今年の日本語劇は、1年生がシンデレラ、2年生が中国古典の「唐伯虎点秋香」でした。
唐伯虎という才人が一目ぼれした「秋香」になんとか近づこうと画策し,最後は結ばれるというお話。香港映画にもなっていて中国では知らないひとはいない。
今年は例年にまして練習の時間がたりず、2年生はやや消化不良の部分もあったがそれもまた今後の課題。また、総合的にみて細かいところを指摘すべきか、学生たちの自主性に任せるか悩むところです。大学生なのですからできるだけ自主性に任せるのは原則。日本語の問題や日本人の発想ではといような側面もあるので、この兼ね合いなどが難しいところ。

3年作文クラスでは今回、新聞づくりではなく、「武漢ガイドブック」を作成しました。日本語学科のホームページに載りましたら、お見せしたいと思います。そして、今年も小噺と漫才をやりました。お囃子の音がなりだすと、会場に集中力が生まれ、笑いが。楽しい出し物になったと思います。

また、今年は、日本では未曾有の大災害が起き、「絆」の大切さが叫ばれた年。楽しい時こそ、苦しみにある人を思う。そういう気持ちが大切だと思っています。

終わって、暗い校門の外のバス停へ、日本人の方々をお送りし、互いに「どうぞ良いお年を」と言葉を交わすと、突然、ふっと現れた歳末。同胞などという考え方は好きではないのだけれど、同じ文化に生まれた人たちと一緒だとやはり年の瀬を感じることができるのですね。お越しくださいましてありがとうございました。

蛇足ですが、午前中は合間を縫って、11月アモイで発表した論文を「半年に一度しかお目にかからない指導」教官に見ていただいた。なんだかやっと私の見ているものに「価値がある」ということを理解してくださり始めたことが感じられ、ほっとした。

さてさて、お後がよろしいようで…。