話劇

mklasohi2011-12-09

中国語で演劇は話劇。年末のお楽しみの一つ、話劇を見るぞ!を実現させました。ずうっと思いながら、例年、秋から年末にかけてはカウントダウン的忙しさが続き、漢口まで出かけて演劇を見るということが実現できないでいた。
だから武漢の近代化に尽くした「張之洞」の人生も、民国時代、上流社会の不義を題材にした中国人なら知らぬものなしの曹禺の「雷雨」も見送ってきた。

今宵の演目は「剰女伝」つまり「うれのこり物語」。

3人の結婚を焦る姉妹が、伝説「白娘子と許仙の時代」にワープし、取り手方や、船頭さんと恋におちるドタバタ喜劇。最近流行りの「タイムスリップもの」でもあり、役者さんたちもプロの演技、劇場も近代的な小劇場で十分楽しめました。
チケットは80,100、120、150元とそんなに高くない。しかも、開演前には同じ階の喫茶室でコーヒーが無料、そのカプチーノのお味もレベルが高かった。


また、終了後は同じ、場所で、役者さんや演出家さんたちとの交流会。そこでもワインや紅茶、ケーキ、果物等のリフレッシュメントが用意され、記念撮影もOK。わたしはちょっぴりおかまっぽい役を演じた役者さんと写真をとてもらった。芸達者で楽しみな役者さん。別の舞台も是非みたいと思います。それらは、武漢の話劇(演劇)ファンを増やそうとする試みで、おそらく政府などからも後押しがあるのだろうと感じられました。
 


   
                              ふふ。役者さんと。


環境もご覧のとおり良いのですが、ただしやはりそれは武漢のこととて、暖房が薄く、観賞中にせよ、お茶の時ももちろん、ダウンジャケットが脱げませんでした。

それから、演出家の方とも少しお話をしました。おねえっぽい役者さんは日本語の「すみませ〜ん」とおどけて言ういうセリフが2回あります。許仙は杭州弁、取り手方は山東方言をしゃべらせています。やはり書生と柔らかな杭州のことば、取り手方と豪放な山東人のイメージを利用したということでした。また、「アイフォンはどこなの?」「ジョブズはもう死んじゃったよ」のような時事をとりいれた台詞、役に合わせた自称詞や古語の使用などことばも工夫も感じられました。筋はもうひとひねりあってもいいかな、とも思いましたが、いやいやなかなか楽しかった。また是非行きま〜す!

武漢人民芸術劇院 京漢大道1001号 「剰女伝」は12月23日まで毎週末