専属

昨日は6時間授業。2年生の会話の授業で、ディベートとグループ活動で「宝くじにあたったら」という定番のテーマを出した。
ただし、「家を買います」、「車を買います」、「服を買います」はダメ、「楽しくて夢のある回答を」と注文をつけた。今の中国、お金があれば、みんな前述の三種の神器がほしいとなるので聞くもつまらない。

条件をつけたにも関わらず、家族とドイツに旅行をしますとか、旅行をしたら貯金しますとか自分のためだけに使うと言っている学生がいる。わかってないなぁ、私の意図が…と思っていると、「西部地区（中国貧困地区）に学校を建てます。私たち3人で。一人は学校を建て、一人は食堂、ひとりは先生たちのお給料を管理し…」、そ、そうこなくちゃ、と嬉しく、わたしも参加する。移動図書館ってどう？ワゴン車を買って、本を詰めて2週間ごとに村を回るの。えーいいですねぇ！！こどもの本も大人が読む本も。きっとみんな喜ぶでしょう。このグループ、きゃーきゃーと盛り上がった。

ほかにも、子どもが好きだから遊園地を作り、安価な料金で遊ばせますとか。「ほらね。ほかの人も楽しいことを考えるとお金の価値が倍になるでしょう」と言うと、家族旅行組もなるほどと。

「会社を作ります。そして社長に。」
あの〜それは自分が儲けるためだけではなくて、大学は出ても仕事が見つからないことが問題になっている最近の中国、「雇用の創出」が大事ですよ…と。そんなことを言っていると。ふーんと、クラスに納得の気配が。「雇用の創出」とメモる学生も。

すると「mk先生に、僕だけの先生になってもらいます」。クラス1ハンサム真面目なＺ君。ええ？専属の先生？お金で買われるかmk？
まぁ、Ｚ君なら専属になってもいいかなぁ…（笑）。貴公子タイプ。いやいや。真っ直ぐで知日家として日中の間で大活躍してくれそうだもん、ね。

以前、「車は買いません、高い自転車を買います」と言ったら、そのあと一人「僕も高い自転車を買います。」と言った学生がいた。

彼らの価値観にすこしだけ新鮮な粉をかけている時間。

宝くじにあたったら、3分の1は自分や周りの人のために使って…植林に３分の１…あとの３分の１は…mk＠取らぬ狸