月高く

mklasohi2011-09-11

講座と講座の合間を縫って、昨晩は友人にお誘いいただいた中秋節民俗音楽コンサートを聞きに、古琴台大劇院という2007年総工費35億をかけて作られた音楽ホールへ行ってきました。

月湖という湖を背景とする堂々とした外観は知っていたのですが、昨夜初めて入ってびっくり。室内はドレスデン歌劇場かと見まがうばかりの金箔西洋式装飾でした。

この立派な会場に合わせて、マナーも国際レベルに引き上げようと係のお姉さんが躍起で、入場前にはカメラをクロークに預けるようにと「紅衛兵」ごとく厳しく命令。日本人ですから、撮影禁止と言われればきちんとバックに入れ出すことはありません。でも仕方なくクロークへ行き預けました。
中では話をする人や、プレスのカメラのシャッターにまでうるさいと紅衛兵お姉さんたちが注意。カメラマンの人も面喰っている様子でした。

開演前はこの問答無用の対応で和やかな音楽会気分がだいなしでしたが、始まるや、武漢音楽院の一流演奏家の演奏や歌唱。しかも題名がすべて「月児高」、「山月」、ニ胡「二泉映月」、「相約在月圓的時候」などすべて月にちなんだ曲ばかり。確かにいつもの音楽会より静かで「月」づくしのおもてなしを心行くまで楽しめました。

それでは琵琶で「月高く」などいかがでしょうか?明日の秋の名月と一緒にお楽しみください。

月湖の対岸は高殿や獅子を摸した中秋節のお祝いのランタンの明かりが揺れていました。