ことばのコント

「ことばを使ったコント」小林賢太郎テレビ3(BSプレミアム)を見ました。
私が好きだったのはオノマトペだけで表現された擬音侍 「小野的 兵衛」(ぎおんざむらい・おのまとへい」。時代劇の小さい物語が、ゲラゲラ(チンピラの笑い声)、ハラハラ(見守る店主と娘)、ふかぶか(お礼をするなどのオノマトペ(擬音語・擬態語)だけで進行する。
神戸大学教授・定延利之先生が人物と動作の関係を「表現キャラクタ」と名づけて考察していらっしゃるのですが、そのオノマトペ版ともいえる表現がいろいろ。

小林賢太郎テレビ3」に戻ると、秀逸だったのが地名音遊び、「戸塚区」を「トツカク、トツカク」とドラムリズムとして地名をつなげていく。ほかにも「仏様シリーズ」も好き。「危険仏」、「沈殿仏」…「未確認飛行仏陀」(笑)。
それから、3つの環境で語義が変わる「のりしろ」。
ことばの「意味、語感、文字の形」を注目するとこういうコントができるのですね。「共通の知識が笑いを呼ぶ」とか、「好きなことで共感してもらいたい」というメッセージもなるほどでした。

ラーメンズでの活動「日本語学校シリーズ」も面白いです。中国編の中国語はちょっと広東語風ですけれど。そしてなんといっても日本の形シリーズ「すし」が楽しいですね。