立体曼荼羅の涼やかさ

mklasohi2011-08-10

東京、気温34度。残者お見舞い申し上げます。

昨日も暑かったです。が、上野にお友達と「空海と密教展」を見に行ってきました。空海の思想の具現「立体曼荼羅」・東寺講堂から八体持ち込まれ国宝の仏像群は想像通り素晴らしかった。写真撮影はできませんので、この写真は公式サイトから。
    

Mkは密教とかよくわからないので、これだけの仏像を彫った仏師集団の力にとても興味を持ちました。依頼者空海の持ち帰った図と説明でこれほどのものを作る人たち。漱石夢十夜」にでてくる運慶快慶のお話ではありませんが、どんな力が彫りだしたものか、そんな角度の展覧会も見たいなぁと。

展示は重文・国宝級が98%。空海遣唐使としては2年長安で学んで帰国していますが、2年の留学で何が学べるのだろうと思ったのは凡人の浅はかさでした。展示の中、24歳の時書いた「仏教が道教などほかの宗教に優れる」という物語があり、漢籍を自由自在に区駆使できる天才だったこともわかり恥じ入りました。62歳の遺書もあり、あまりの力強い筆致に死の一週間前にかかれたものとは信じがたいほど。使命と寿命の関係をふと思いました。
       
      
 

展覧会自体、空海の思想をどう見せようか工夫がされていますが、立体曼荼羅の締めに配置された帝釈天(写真左奥)の美しさ。あまりの美男子に友達と二人、心奪われてしまいました。
空海の教えが煩悩を認めるということなら許されますね。イヒ。


もうひとつのポスターは「孫文と梅屋庄吉展」。私が武漢でみたものよりも規模が大きそうです。