仮面劇のこと

高倉健主演の「単騎、千里を走る」について書いたばかりですが、今朝、出かける前、CCTV「社会と法」チャンネルで、「張芸謀監督がこの映画で非物質文化遺産の権利を侵害したとして訴えられていたが、先週一審はそれを退けた」と言っていました。

「非物質文化遺産」は日本でいう無形(有形)文化遺産でしょうか。映画の中で高倉健民俗学者の息子に代わって雲南省麗江まででかけていき見るあの仮面劇。それが実は、雲南省のものではなく、貴州省安順市の地方劇で、この映画によって安順市の非物質文化遺産が誤解され、権利が侵害されたという訴えだったようです。

法の専門家が、この番組で、「たとえば、ディズニー映画にムーランがあり、アバターでは張家界の山の姿を使用しているが、そうしたものを全部、権利の侵害としてしまうと、自由な文化の交流や、創造を妨げてしまうことになる」といっていました。
なるほど文化の保護と新しい創造の境目。
昨年のニュースで劇の一部が見られます。やっぱりこの小さめの仮面が魅力的ですね。