良宵美景

mklasohi2011-05-02

雨が降り始めて、梧桐のマオマオを洗い、気温も少し下がってきた森の中です。
この連休は、発表論文、学生からの頼まれものなど、それから何人かの中国人の友人が食事にさそってくれました。
立派な大人たちは普段多忙であるため、連休なってというわけです。

昨夜は、中医女医さんの友人が車で「中州府」という湯遜湖の近くのレストランに連れて行ってくれました。
「府」というのは中国古代の邸宅の意味。大きな中庭、それを取り巻くいくつもの部屋。最近、地主農家風の「農家小院」といった農家風高級料理のお店も郊外などにできて人気を集めていますが、その一つランク上といったところでしょうか。往時の浙江省あたりの官僚宅や徽派と言われる安徽省の豪商などの古い家を模した優雅な作りで、異空間に紛れ込んだような宵を味わいました。


ここの特徴は、野菜や魚、豚なども付属の「生態園」で育てたられた安心な食材であること、味は香港から直接料理人を引き抜いてきたということで、鄙にまれなる、上品なお味、材料も自然ですから、大変美味でした。
というのも、中州府オーナー夫人も友人の患者さんの一人ということで、ご一緒に卓を囲んでお話してくださったからです。
「この苺はホルモン剤を使っていません」とか…
この国では、安全なものを食べられるのがお金持ちと農民の特権になるのではないか、とふと思いました。
この方40代でたいそうな美人、雑誌の化粧品のモデルにもなったそうです。しばらくして社長であるご主人も挨拶に来られました。
11歳の息子さんはチェロを習いベニスのなんとか音楽祭で賞をとり、別荘をいくつももつなど…。
2011年そんな国。



帰り道、友人の運転する車の中で、「なんだか今の中国は社会主義国じゃないみたい…」「わたしはお金はたくさんはいらないなぁ」というと、
友人が「わたしもっ」と。


たまに異空間に紛れ込めれば十分ですね。 中州府http://www.zhongzhoufu.com/

TVではビン・ラディンのニュース…。