胡蝶の羽

昨日放送されたCCTV「日本大地震啓示録」という番組を見ました。第1集「胡蝶之翼」第二集「福島救贖」第3集「核能之鑑」の3時間。
第1集のタイトルは、「アマゾンの一匹の蝶の羽ばたきが、テキサスの竜巻を起こす」というアメリカの気象学者の理論を援用したもので、日本の地震それにともなって起きた福島原子力発電所事故の世界への影響を比喩している。1-3集を通じて地震の話というより、今回の地震津波によって引き起こされた原子力発電所の事故、原子力という人類が築いた科学技術の敗北と挑戦、世界への影響とグローバル化のもとでの危機管理といった内容。日本の報道が時系列的で何が問題なのかが分からなかったことが専門家によりわかりやすく説明されていた。
そして日本と中国は歴史的経緯からいつも対立の図式になりやすいが、今回の一連の報道では世界の問題、人類共通の問題として語られていて、それが強調された番組だと思う。
日経ビジネス北京支局長田原真司さんなどのジャーナリスト以外に、中国で活躍する俳優矢野浩二さん(2集)や、事故の4年後のチェルノブイリ訪れたに名古屋の市民団体の坂本弘美さん(3集)などへインタビューがあった。

蝶の羽ばたきが、つねに悪いことを運ぶとは限らないだろう、花の夢を運ぶと思いたい私です。