夕べのバラ

mklasohi2011-04-22

池の傍らか緑の下で読書と思ったが、すずかけの木の並木から毛毛(マオマオ)と呼ばれる毛みたいなものが飛んで目がもやもやするので帰ってきた。そんな季節。
これは通りがかりにみたレンガの赤。

夕方少しおさまったのでまた散歩。バラの花壇でおばあさんが何かしている。何しているんですかと聞くと、花の芽が多すぎるときれいに咲かないから、減らしてるんだよ、と。そして「昼間、百景園の前に行くといいよ、蘭の香りがしてくるから…、」。
犬も花の間をあるけばなんとやら…出会う人みな何かを教えてくれるものだと思う。

水曜夜は同門・ベトナム人の友人と英文科の助教授と日本料理レストランへ行った。国立ハノイ大学の中文系の先生で、小さな寮に呼んでくれベトナム料理をふるまってくれたこともあった。彼女の博論完成のお祝い。初めての日本料理を喜んでくれた。
論文は章立てと簡単な内容を聞くだけで、力のはいった全うなものであることがが感じられた。中国由来の仏教語の研究だ。面白いことに中国語でもベトナム語でも日本語でも仏教由来で基本語彙や生活の中のことばになったものがあるようだ。日本語では「愛」とか「智恵」、「秘密」、「博士」などと言う言葉も、それから「後生大事に」など気持ちと結び付いた表現にも。

そういえば中国人の友達はインドへ仏教修行の短い旅に出て、いとこ一家はカナダへ移住、以前ここで教えていたカレンさんは5月末にイタリアで結婚式を挙げる。来ないかと誘われた。

ほかの国の空にあこがれを抱きながら、
とりあえず武漢の夕方のバラか、昼間の蘭で満足することにします…。