お茶屋さんにて

夕食をとって市場のお茶屋さんに寄った。今日はなぜか人が多くて、また後にしようかと思ったとたん一団が去って、
一人じっくりお茶を選んでいる人が目に入った。

「広東人かと言われることもありますよ」とお茶屋さんのお兄さんと話していた。台湾人なのだそうだ。そういえば、前回は2月に友人と来たとき、デトロイト出身で日本語を勉強したことのあるお留学生と言葉を交わした。たぶん、小さい店だから互いの話すことがよく聞こえるせいだ。

台湾なんですか?武漢で台湾の人は珍しい。私の友人と同じ新竹の出身ということでいっそう身近に感じた。光谷の会社で働いているのだそう。

台湾からは100億円の義捐金だそうですというと、僕も1000元寄付しましたよ、と。武漢で大卒で1500元から2500元ぐらいが初任給だから相当の額だ。ありがとうございました、とお礼を言った。

四川省地震の時、中国の人たちに日本の援助についてお礼を言われ、当惑したり、却って辛くさえ感じたのに。自分の国とか、人の国とか、そんな考え方は好きではないのに、お礼を言ってしまう自分…。  
…台湾にはもっとよいお茶があって、天然でミルクのような香りのする烏龍茶もあるということ。
ミルクの湯気を感じました。