おまけの漢口駅

昨日は、卒業生のZW君が「漢口駅のそばに彼女と住んでいるので迎えにいくから、上海の帰りに晩御飯を食べて行ってください」と誘ってくれていた。ほんとうに心が優しくて面白い人。ずっとそう感じてきた。彼のお嫁さんになる人は幸せだ。

会社にも近いし、家賃も安くて1000元。彼女と彼、それからついこの間まで、クラスメートだった女子学生も住んでいたから3人で家賃を分けていたそうだ。
ZW君の保険会社は破竹の勢いの業界なのでお給料も1万元を超えているそうだ。そんなこととは関係なく、細やかな心遣いをいつも見せてくれる温かい人柄。
              

彼女が作ってくれた晩御飯はジャガイモのの炒め物、ピーマンと牛肉の炒め物、えのきと牛肉の炒め物、菜苔という武漢名物の菜の花科の野菜、レンコンと鶏肉のスープ。いつもは早く帰ってきた方が作るのだそうだ。
武漢での一般の生活では暖房を使わないので、零下一度でもコートを着たままの食事だが、たくさん食べてくださいと言ってくれる若い恋人同士の優しさにお腹も心も一杯になりました。彼女は何度も「また遊びにきてくださいね」と言ってくれた。
             

窓の外は、車が行き来する駅の裏の一帯の居住区。車が増えすぎ交通がマヒし始めた北京では来年から自動車購入制限令が施行され、今年70万台の販売が20万台に制限され、上海や武漢でもそれに倣うはずとZW君が教えてくれた。武漢でも道を高架にし、橋やトンネルを作っているけれどこの勢いで車が増えればいずれ追いつかないだろう。業界にも影響はあるようだが、環境のためにはいいですねと言っていた。

お食事をしようとすると外からパンパンと音がする。おめでたい時によく聞く爆竹の音。ZW君が窓から顔をだして、お葬式ですねという。おめでたい時と違ってスオナという管楽器の音もしたと。
送ってくれるときに外にでて見ると、通りの向こうに「寿衣」屋さんがある。お葬式できる服や花輪などを頼むお店でこれがよく病院の隣などにあるので日本人の感覚ではちょっと信じられないが、中国は日本より合理的な考え方をするというか、日本人ほど細やかではない。その上、「あの店には性用具(避妊具)なんかも売っているのですよ」とZW君。
「生死は隣り合わせということなんでしょう」と帰りのタクシーを待ちながら話し合った。