「被」―新聞の一面から見える社会とことば

mklasohi2010-09-15

「本場北京の布ぐつだよ。見てって。」
見ると刺繍のされた布ぐつが無造作に山積み。
おじいさんやおばあさん、それから中年の女性もはき心地を試している。10元から49元。
私はちょうどサイズが合うものがなかった。


昨日の楚天金報の一面に、武漢市が実験的に行った壁緑化の写真が載っています。部屋の中が3-5度涼しくなるそうです。

そのほか湖北省第一回優秀農民工が選ばれた、BMWが3歳の男の子を轢いてその子がなくなったとか、
コソ泥と揉み合い、怪我した人を家の人が手当をしていたら、「自分は何もとってないし怪我したから治療費がほしい」泥棒が戻ってきたとか、そんなことが地方紙の一面です。

気になったのは、「衝動的になった街の人は陳中(泥棒と争った人)に押しとどめられた」のように「被」が使われた受け身文が増えていること。2009年の流行語にこの「被」が入ったそうだ。
たとえば「被就業」といった使われ方。就職が決まっていないのに、大学の都合で統計上就職したことにされたという意味。学生や「おかみ」のすることに不満をもつ民意が、「受け身文の流行」をすすめているそうです。面白い現象ですね!