インドの図式

私の研究の一部は中国のTVドラマの言語の観察で、
書斎兼寝室にPCがあるとなんとかいいながら居間のTVを見ることができないので(とういほど大きい部屋にすんでいるわけでなないのですが)、今学期、思い切ってPCを居間に移してできるだけTVを見るようにしました。ドラマと限らずドキュメンタリーや科学物、そして偶然2度ほど見てしまったのがインドのドラマ。

韓国ドラマ大流行りの日本と違って中国って面白い、韓国ドラマに限らずインドドラマやタイのドラマ、イタリアドラマなどもやっている。

そのドラマ「新娘(花嫁)第二部」をみると、ヒロインを取り巻く人間関係図式が殆ど日本の昼のドラマなどと変わらない。
金持ち大家族。美しく性格のよいヒロイン(花嫁)。素敵だけれどすこし知能の弱い夫。理解のある夫の兄。脅威の兄嫁、ちょっかいを出すもう一人の姉の夫…。などなど構図はそのまま日本ドラマにも、どこでも移し替えられそう。人物像がかなりわかりやすい。
けど、なれるまで全体的に濃くて、効果音の響きがすごい。とくにヒロイン・ウイディアを追い出したい兄嫁の意地悪の火が燃えるとき、インドの太鼓が高鳴る。こわーい。目つきもこわーい。
でも、移し替えられないのが、ヒロインが文盲で夫の薬瓶の文字さえ読めないということ。そういう設定はいまや日本では無理ですね。脇役クラスがいつも首を振りながら話をするというのも日本人の非言語行動にはないですね。

人はそれぞれ自分中心のメロドラマの図式を持っていそうですね。目つきのこわい兄嫁役も本来きれいな人。

それらは実は二の次で翻訳ドラマと中国語。今、方言と人物像の関係にづづいて次の観察ポイントを考え中です。

インドメロドラマ「新娘(花嫁)」はこちらでどうぞ。